コレカノ セリフ一覧






第01話 これから毎日あなたに私の...

Ep.01 From now on everyday you may make my...

001 ドルン ドルン ドルン バチ バチ ボン チュドォン 002 少年「What is that!?」 トリッピィ「カア」 003 少年「でっさ~」 「けっきょくそのカラスにくっつけた糸は最後にとれちゃったから-」 「そのリボンだけが残ってそのまま飛んでって・・・」 「翌日、おっさんの頭にまた帰って来たんですよ!?」アハハハハハ バン バン ゲラ ゲラ ゲラ ゲラ トリッピィ「カァ」 少年「しかも今度はリボン付き!!」 姉さん「おいしいねこのごはん」 少年「そりゃそうですよなんせこの山でとれる食料は新鮮と言うか、新鮮と言うか真新しいと言うか・・・」姉さん「そのポーズうざッ」 004 姉さん「ねえ少年」少年「?」 姉さん「表にあるバイク」「私にちょうだい」 少年「ああ、アレですか?」 「どうしよっかトリッピィ?」 トリッピィ「カア」 少年「いいそうです」姉さん「ありがとう」 姉さん「私もう寝るわね」少年「朝ごはんは?」姉さん「どうしようかな~」少年「どうしようかな~じゃなくてイエスかノーで答えてください」姉さん「じゃあいただくわ」 005 ドルルン ドルン ドルン ドルン 姉さん「いろいろ世話になったわね、どうもありがとう・・・」 少年「See you..」 ドルン ドルン ドルン ドルン ドルン ドルン 姉さん「・・・・・」 姉さん「少年・・・」カコッ 006 姉さん「よかったら一緒に来る?」 「イエスかノーで・・・」 少年「い・・・」 007 少年「イエース」ドルル~ン ガタン 「空からお姉さんが降ってきたー!!」ヒャハハハ 「Go Go Let's Go! ONE(オーエヌイー)!! Go Go Let's Go ONE(オーエヌイー)~!!」ゲラ ゲラ ゲラ ゲラ ブロロロロロロ 姉さん「・・・」 008 姉さん「少年」少年「はい、なんでしょう?」 姉さん「私の旅はけっこう危険だけど・・・あっさり死んでも恨みっこはなしよ?」 少年「オッ・・」「ケ~イ( ゜ー ゜)b」 カチッ ???「あっさり死ね」 チュドォン 009 ???A「み~つーけた」 ???B「今度は逃がしませんよ!」 ???C「今日こそバラバラに刻んでミックスピザにしてさしあげますわ!!」 姉さん「春風三姉妹・・・」 [アキコ] [ハルカ] [ナツミ] 少年「なんですかそれ?」 010 姉さん「どこにでもいる-」 ガチャ ガチャ 「ただの三人組よ」 ヒュン 011 ヒュン ヒュン ヒュン 姉さん「少年!できるだけここから離れなさい!」 ナツミ「そうは問屋が・・」スッ ガチャ 姉さん「!!」 ドガガガガガガガガ ナツミ「逃がしません!!」 012 ダダダダダダダ 少年「ひぇ~」 ブゥウン 013 姉さん「伏・・」 「!?」「・・せて、少年。」 アキコ「!?」 ズン 014 アキコ「シスター!そのガキはまだ死んでません!!」 ナツミ「バカなっ!!」 ミシ ミシ・・・ ハルカ「あの子はほっといてまずはヤツを狙いなさい」ガシャ ナツミ「オッ・・ケ~イ!!」 015 ズガ! ミシ ミシ ミシ 016 ド~ン ガシャ アキコ「ちっ!!」 トッ ぱしっ 017 ドサ ドス 018 姉さん「あ・・」 ナツミ「!」 姉さん「あ~あ、」 019 少年「え!?刺したらまずかったんですか!?」 姉さん「別に・・・」 ハルカ「ナツミ、あなたは帰って夕食のじゅんびでもしてなさい・・・」ナツミ「アキコ・・・」 「今日はちょっとヤバげよ」 少年「で・・・何者なんですか?アイツら」姉さん「春風三姉妹・・・」 ナツミ「ふざけんなテメ~らぁ!!!」「よくもアキコをッ!」ジャキ トリッピィ「カァ」 020 ハルカ「ナツミ!」バチ ナツミ「!?」 ハルカ「言わなかったっけ~?」スッ スッ 「今日はもう帰ってなさいって・・・」 ナツミ「ご・・」バリ バリ バリ 「ごめんなさいシスター」「ごめんなさ~~い!!」ジジ ジ ジジジ ジジジジ 021 「許してシスター!!!!!」 ジジ ジジジジジ ナツミ「」 フッ 姉さん「あ~あ・・」 少年「す・・」 022 「すごいよ姉さん!!」「あの人があの人消しちゃったよ!!?」姉さん「え、ええっ・・すごいわね」 ハルカ「家に帰しただけよ」ポン 「ねえ少年、よかったら私達の仲間にならない?」ゴゥゥゥン !! 「そしたら今日は・・・」 ゴウウン 「お夕飯ごちそうしちゃうんだけどな~」 ゴゥウゥン 少年「・・・」 ゴゥゥゥン 023 ハルカ「どうする?少-」 「年ッ!!」ヒュン ドガ ズザザ 姉さん「少年♪」 024 「私と一緒に来るのならこれから毎日」 「これから毎日」「あなたに私の夕飯を作らせてあげるよ」 ハルカ「ハァ~!!?」 ゴク・・ 「なにが「ゴク・・」だ!!」「テメェふざけ・・」 025 姉さん「じゃねーハルカたん」 少年「お姉さんのそのタレ目最高」 ハルカ「・・・・あ」「ありがとう」アキコ「」 アキコ「」ハルカ「クズが・・・まだ生きていたのか」 026 ハルカ「それにしてもすごいな・・・」 「正確に心臓をねらったのか?」 ヌッ ズブ ハルカ「少し辛抱しろ」 ジュウウ!! 027 アキコ「~~~ッ!!!」ジュウウウ ハルカ「もーちょい・・」 ジジジ ジジジ・・ スッ 028 ボッ ゴホ ゲホ ゲホ ハルカ「大丈夫?」ゼェ ゼェ・・ アキコ「あ・・・ありがとう・・・シスター」「?」 「そのおケガは・・!?」ハルカ「ああ、これ?」 「・・・・・・」「あの少年・・中々強いわね・・・」 029 アキコ「・・・・・」 ハルカ「だいぶ血が出たから帰ったら多めに水分を補給しなさい」 「それから今日は重い物を持ったり激しい運動はひかえるのよ」 「気分が悪くなったり立ちくらみがしたら・・・」「すぐしゃがむか横になって休むこと」 アキコ「・・・」 「献血かよ・・」 030 ハルカ「(それにしてもあの時私の放った無空間をなぜ彼はかわせたのだ・・?)」 「(そもそもあれは肉眼で捉えることなど・・・)」「(・・・)」 ハルカ&姉さん「(まさか・・)」 姉さん「(まさかコイツ・・・)」少年「いえ、なんとなくよけただけです・・・」 姉さん「(キミ、人の心が読めるの?)」少年「(べつに・・)」 姉さん「(ふーん・・・)」 031 少年「(!!!)」 姉さん「あっ、いまエッチなこと考えた」 少年「うあァ~!!!もうヤダぁあああ」姉さん「大丈夫、君くらいの男の子は誰だって」少年「ボクおうち帰るぅー!!!!」トリッピィ「(カァ)」





第02話 その依頼 引き受けた

Ep.02 I got it

001 ハンサム「おまたせしましたメープルクライシスパフェです」 姉さん「わ~おいしそー」 002 ゴウウゥン ゴウゥウン ゴウウゥン 「はやく食べないと上のアイスが溶けておっこちちゃうぞ!」 003 少年「(・・・・)」姉さん「(・・・・)」 少年「・・・・」 姉さん「・・・・」 少年「・・・」 004 少年「・・・・」 「・・・・」姉さん「・・・・」 少年「・・・・」 姉さん「・・・・・」「・・・・・・」 少年「・・・・・・・・」 姉さん「・・・・・」 姉さん&少年「・・・・・・」「・・・」「・・・」「・・・・・・・・・・」「・・・」「・・・・」 005 少年「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」姉さん「・・・・」 少年「・・・・」 姉さん「そのおっさんの頭にまた戻ってきたんでしょ?」 少年「しかも今度は」 姉さん「リボン付き」 プッ・・ 少年「ハハハハハハハハ」姉さん「アハハハハアハハ」 006 ブライ「んでそのバカときたらよォ~ッまいったぜー」ゲドォ「ヒャハハ!!そいつァ~いけやせんね」 ハンサム店員「いらっしゃいませ」「店内のお席へご案内させ・・」ブライ「あんだとぉ~!?テラスは開いてねぇ~のがぁあ??」 007 ゲドォ「おっ」女性客A「ぐうぜんでしょ~」女性客B「まさか~だって彼ってもともとさ~!」姉さん「おいしかったねあのパフェ」 ゲドォ「あにき~っここ空いてましたよ」女性客B「!」 ブライ「おおッ」「そりゃありがてぇ」 ガッ マツバ「あ・・すっすいませんでした・・・」ブライ「いっ・・」 008 「っでえだろォが!クソガキィ~!!」ズゴッ ドサ 少年「大丈夫かクソガキ?」姉さん「手かそうか?」 009 女性客A「わたしたちそろそろ出よっか?」女性客B「そ・・そうね」ゲドォ「えーもういっちゃうの~?」 「あ~あ、あにきが変なことしてっからカワイ子ちゃんが恐がって行ってしまったじゃないっすかー」ブライ「ガハハハ!そいつぁーいけねぇや」 ブライ「いやあわりィ~わりぃ~」ガッ 姉さん「ぶっ」 010 姉さん「へったし」少年「そう言えばさー」 「姉さんの旅の目的って・・」「何?」 011 姉さん「こっちが聞きたいわ」 少年「だそうです」 マツバ「えっ??」 姉さん「あんたこそあんな山奥に一人で・・・」「何?」 少年「別に・・・」トリッピィ「・・・」 姉さん「だそうです」 012 マツバ「・・・・は?!」 姉さん「そろそろ出ましょう」「日が暮れる前に宿も探さないと」少年「オッケ~イ」マツバ「あの・・」 「実はうち宿屋なのでもしよかっ」「よっ・・しゃ~!!!」 姉さん「へ~、広くてキレイな宿ね」少年「ですねー」 姉さん「んじゃコレ、まえきん」ジャラ ジャラ 013 マツバ「いったいいくらある?!」姉さん「ずいぶんしずかだけど、ほかのお客はいるの?」 マツバ「いいえ今ここには」「私と両親とあなたがただけです」 少年「なぜ?」マツバ「最近、恐ろしい魔物が町に出るようになって」 「旅人はおろか町の人々まで逃げる人も・・」 014 姉さん「タイザーでも出た?」 マツバ「御存知だったんですか?」 少年「なにそれ、強いの?」 マツバ「それはもうとてもとても恐ろしい怪物です、今この町でも討伐隊・・」姉さん「ハルカたんの50分の一くらいかな~・・」 マツバ「・・・」少年「全然わかんないよ!そもそもあの人何者?」姉さん「アホ毛」 少年「アキコとかいう人で換算したら?」姉さん「・・・・・・・・・・2人分・・くらい?」少年「ワハハハ弱っえー!!アキコちゃんタイザー弱っえ~ッ」 015 ハンサム「おまたせしましたメープルクライシスパフェです」 アキコ「いま誰かがわたくしのうわさをしている気がします・・・」 ハルカ「私も」 アキコ「しかもなにかナメられた後」「バカにされた気がしますわ」 016 マツバ「ぜひ詳しく教えてくれませんか!?」 「そのハル・カタンという人の事!」 姉さん「マヌケ面」少年「タレ目」トリッピィ「カァ」 マツバ「つまりその人の50分の一の戦力か・・、あるいはアキ・コチャンという方が2人いれば・・・」「ヤツは倒せますか・・!?」 少年「ダハハハッ!!ハルカたんは50等分できないしアキコちゃん2人もいね~から!」ゲラ ゲラ バン バン バンッ 姉さん「いたとしても一人はその少年が刺し殺したからタイザーは無理ね」 017 少年「姉さん余計な事言いなさんな・・・」マツバ「ということはアキ・コチャンより-」「(やっぱりこの旅人さんたちはただ者じゃない)」「(ひょっとして・・)」「あなたの方が強い・・・ということですよね?!」 少年「(ほらきたよこの展開ィ~・・っていうか人殺した件はスルーなんだ・・・)」「ま・・まあねっ」姉さん「(その子もただ者じゃなさそうね)」 マツバ「お願いです!!どうかあなたの力で・・」「タイザーを倒」少年「パス」 018 マツバ「どうか・・お願いします!!」 少年「手冷たいね・・」マツバ「冷え症です・・」 少年「ともかく僕はそういうの苦手なんだよね・・」「そこで寝てる恐い目つきの人ならなんとかしてくれるよ」 ガサ ゴソ「起きたら聞いてみな?」 「そろそろ僕は部屋で休ませてもらうよ・・んじゃ・・」 「おやすみボウヤ」 マツバ「わたし女ですけど・・」 019 少年「ウソ!?」 マツバ「ホントです」「失礼しちゃうな~」 少年「おっぱいさわらせて」 マツバ「タイザー」 少年「よかろう」 020 「その依頼引き受けた」 「だが一つだけ聞いておきたいことがある・・」ゴウゥン クル クル クル クル ゴウウゥン ゴウゥゥン 「タイザーってなに・・?」 021 オオォォン 022 オオオォン 少年「?」 マツバ「ヤツらは大きさこそ人の大人ぐらいで数も今のところ親と子の2体しか確認されていませんが」 「身の丈を十数メートルは超える跳躍力や」 「ところどころに金属のような甲殻があるのに体はしなやかで」 「まるでネコのようにすばやく動きまわれ足も速いです」 023 ハルカ「そして今ぐらいのとっぷり日の暮れた夜の闇にまぎれて里へおりてくるらしいよ・・人を喰いにね」ナツミ「へぇ~」カーテンしめろー 電気消せ! ハンサム「オーンです!お客さまッ店内へ避難を・・っ!!」 ブライ「あ”ぁん?!」「るせーぞハンサムがぁ!せっかくの閑かな満月だってのによォ~」 「夜パフェと茶(ティー)がまずくならぁ・・」ハンサム「あの鳴き声が聞こえなかったのですか!?ともかく早く中へ・・」 024 ズゴ ブライ「気安くさわるんじゃね~よ、ハンサムがうつるだろーが?」ドガッ ナツミ「大丈夫かハンサム?」アキコ「手貸しましょうか?」 ハルカ「そいつら、知能もそれなりに高いから」「もし一対一で遭遇したら闘うとか逃げるとか考えず」 「”死ぬ準備でもしたほうが良い”だとか・・」 アキコ「まあ・・そいつぁ~おっかないですわね」 ハルカ「えぇ・・」「あなたの実力でも勝てるかどうか・・」 025 マツバ「中でも特に両手にあるまっ黒くて大きな・・」 「刃物のように鋭い爪は」「本当に恐ろしいの・・」 「なにより不気味なのが」「そいつらの鳴き声・・」 「遠くから聞けばまるで地獄のフチから響いてくるような声で・・ 「オオン、オオオン・・って鳴くの」 「だからみんなタイザーの事「オーン」って呼んでる。」オオオォン 026 タイザー「オォォオォオォオォン」ゲドォ「・・・?」 ブライ「あんだこらッなに見てんだよ!?」 ゲドォ「ただの酔っぱらいっすよ」「わりいがオメェにやる酒はねぇ~ぞ」 027 ハンサム「・・・・・・!!」 「オーンだ・・・」 「えっ すぐそこにいるの!?」 ハンサム「!」 028 少年「その鳴き声ならさっき外から聞こえたよ?」 マツバ「え!?」 少年「っていうかタイザーって「オーン」のことだったのか・・」「(それなら知ってたし)」 マツバ「そんなはずはないと思いますよ!つい先日もタイザーは」「6人も町の人を連れ帰っていったんです」 「狩りへ来たにしては早すぎますし」 少年「もしかしたら狩りに来たんじゃないかもよ?」 マツバ「どちらへ・・?」ガチャ 少年「オーン」 029 ギィィィ~・・・ ゴゥゥゥン ゴウウゥウン ゴゥゥゥン 030 モブ子&モブ夫「・・・!!?」 「なにやってんだあの子は・・!!」「戦う気なのか!?」 ハルカ「せっかくだからテラスのほうで見ましょう・・・」ナツミ「ええ。」おっちゃん「ハァ?!」ハンサム「よせ!きみたち」 ナツミ「ま~ま~、いざってときは・・」 クル クル 「あたしらも応戦しますから ネッ(ハート)」 アキコ「姉さん方・・・手出しは無用ですわ」 031 「こんなゴキブリ・・・」「わたくし一人で・・・」 「十」 「分」カン 「で」 「す!!」 032 オォォォオォォン アキコ「びゅーでぃふー」 033 アキコ「!!」ダッ ドガ 034





第03話 あの中で誰が一番良い?

Ep.03 Who is the best on there?

001 002 ナツミ「アキコのやつ勝てるかしら・・」ハルカ「しれっと私のパフェ食ってんじゃね~よ」 ナツミ「シスターどうせ食べないでしょ」ハルカ「飾りとして置いといたの」 ナツミ「なに見てんのよ?あんたの相手はあっちでしょうが!」ジャキ ス・・ 003 バチィィン!! ズザ 004 アキコ「ナメやがってコイツ・・」 ドス 「私(わたくし)の事など・・・」 「眼中にないって言うの?!」 キィィン 005 ギィン ヒュッ 006 ブン シュ「う」 007 キィイン ゴゥゥゥゥン ゴゥウウン ゴウウゥゥン 008 おっちゃん「やるな!あの二刀流ちゃん」ハンサム「ああ」モブ夫「この前喰われちまった武器屋のイスリルさんよぉ・・」 「殺された奥さんの仇を取るんだって、刺し違える覚悟で挑んだらしいが」 「偶然ちかくで見ていたやつが言うにはそれでもオーンに攻撃は・・一回も当たらず擦りもしなかった」 ハンサム「彼の剣の腕は一流だった・・武器屋なんて趣味でやってるようなもんだったし」おっちゃん「って言うか本業は賞金稼ぎであそこにおいてある物って・・ 戦利品とかなんだろ!?」 009 ギィン ヒュッ 010 ブン シュ「わ」 011 キィイン ゴゥゥゥゥン ゴゥウウン ゴウウゥゥン 012 おっちゃん「すごいなあの二刀流ちゃん」ハンサム「ああ」モブ夫「そういえば先日やられちまった猟師のルビンスさんよぉ・・」 「喰われちまった息子の無念をはらすんだって刺し違える覚悟で挑んだみたいだが」 「現場を目撃した者が言うには結局タイザーに攻撃は当たらず逆におっちゃんの方は・・」「最初の一撃もかわせずくたばった。」 ハンサム「彼の反射神経は一級品だった、飛んでる鳥ですら撃ち落すほどだったのに・・・」おっちゃん「って言うかオレアイツに酒場の飲み代、貸したままなんだぞ」 013 ギィン ヒュッ 014 ブン シュ「っ」 015 キィイン ゴゥゥゥゥン ゴゥウウン ゴウウゥゥン 016 おっちゃん「あの中で誰が一番良い?」ハンサム「マヌケ面」モブ夫「マヌケ面」 おっちゃん「ハァ~?あんなガリガリのどこがいいんだよ?って言うかあの変なの何?」モブ夫「バカ!オメェ~あの変なのがいいんじゃね~かあの変なのが!!」 おっちゃん「おまえらってそっち系だったのか?キモッ!!第一かわいくないし・・」モブ夫「かわいいだのかわいくないだのって言う次元の話じゃない、あのマヌケ面が良いんだよ!!あのマ・ヌ・ケ・ヅ・ラ!!」 ハンサム「そういうお前はやっぱ今戦ってるあの子かい?あのパッツンも似合ってるよね」「あたり前だろ、あの地獄の淵から響くような鳴き声・・・・最高だ!!パッツンってなんのこと?」ハンサム「ハァ?!」 017 ギィン ヒュッ 018 ブン シュ「ち」 019 キィイン ゴゥゥゥゥン ゴゥウウン ゴウウゥゥン 020 ガッ アキコ「(まずいですわね・・長期戦になったら先にへばってしまう ご飯食べたばっかだし)」 「(おまけに硬いわ・・こいつ!!)」 「(けど所詮は生き物、切れないはずは・・・)」 021 クル「(ない・・・)」 ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン タイザー「・・・・」 022 ヒュン ヒュン ヒュン アキコ「すぅ~・・・」 ス・・ ヒュン ヒュン ヒュン 023 スポッ 「あっ」 ビィ~ン 024 ギュッ 「なんちゃってぇ!!!」 ズバッ 025 ガッシャァン うあぁ!! きゃあぁあ パラ パラ おっちゃん「ひぃ~!!」 026 バリィン オオオオォォォォン 027 オオォオオン ナツミ「おお!この勝負いけそうじゃない!?」 ハルカ「いいえ」 「負けるわ あの子・・・」 アキコ「?」 028 カン パサ 「ああっ!ちょっとなにすんのよ!!」 「後で探すの」「誰だと思ってますのー!?」 タイザー「・・・・」 029 カチャ ポイ カシュ パシャ 030 タラ・・ ゴウウウン ナツミ「ぷっ」「なにやってんだあいつら」 アキコ「(こんのゴキブリィ~・・)」 「(バラバラにきざんでミックスピザにしてさしあげますわ!!)」 031 サッ 「あっ!!」 「逃がしませんわ!!」 クル 032 バァン 「!!」 「(こいつ・・・!!)」 「(まさか・・)」





第04話 やめなさい ナツミ!!

Ep.04 Stop it Natsumi !!

001 バァン アキコ「!!」 「(こいつ・・・!!)」 「(まさか・・)」 002 スッ ブン 003 「(しまった~!!なんてことよ・・)」 キィン ユラ 「(足も使えるんだわ!!)」 004 ブン ザッ 005 ギィン 006 ドゴオ タイザー「!!」 007 ブライ「さっぎからバタバタバタバタうる゛せーんだよ酔っ払いが~」 ハルカ「・・・」ナツミ「・・・・」 ブライ「っだくよ゛ぉ、この町のアホは月見の晩に静かに酒も飲めねぇのがーっ!?」 ハンサム「・・・」おっちゃん「・・・・」 アキコ「・・・・」 008 ブライ「ここはケチついた、場所変える!!」 「オラ゛ぁ~行くぞゲドォ」ZZZ ゲドォ「・・・ん」 「あれぇ・・・アニキどこ?」ブライ「ここだボケ はやぐしろぉ」 009 ハルカ「そう言えば」ナツミ「え?」 ハルカ&???「今日はとっても」 「お月様が綺麗ね」 010 ハンサム「や・・・やった!!」おっちゃん「ああ!」 ハンサム「旅のお方がオーンを倒したぞ」モブ子&モブ夫「ウソ!!?」「本当かっ」 ハルカ「アキコ」 「最近の行動はいささか目に余りますよ・・」 「あの時もそう・・・相手がまだ子供だからと戦力が定かでない段階で不用意に近づいた・・」 011 「それに!!」ビクッ「あれは例外だとしても今回はなんですか!? 一度は左ヅメを奪い優位となったものを・・・」 「明らかにあの時、油断をしていた」「ゴキブリに武器をとられる剣士がどこの世界にいますか」 アキコ「・・・・・・」 012 ナツミ「アキコはよくやったと思いますよシスター あの化物ときたら・・」「サーベルで切れるほどやわじゃないし両手で持てる剣一本のほうが。」ハルカ「一理あるわ しかしタイザーが両手足で全力の斬撃をすれば」「一本でふせぎきれるとは思えません、どっちにしろあの子」 「この勝負に全神経を集中させるほど真剣ではなかった」 「さもなければあんなドジなどしません」「冷めてる・・」 ナツミ「ま~ま~シスター」ハルカ「あなたはアキコに甘すぎます」ハンサム「あの・・・おケガはありませんでしたか?!」 013 「だからあの子は無意識に“いざとなったら姉さん達がなんとかしてくれる”という甘えから今回のような軽率な行動に走ってしまうのですよ?」ナツミ「!!」 ハンサム「?!」 014 パララララララ アキコ「(もう1匹いたの・・!?)」 015 ォオオォォオ カシュ カチ ドウッ 016 ドガッ ハルカ「やめなさいナツミ!!」カシン 「こんな夜中にマシンガンぶっ放すやつがありますか」ナツミ「でもシスターッ」ハルカ「それよりいいこと思いついたわ」 017 ハンサム「大砲かよあの拳銃 しかも片手~?」「うちの看板が・・・」ハルカ「アキコ」 「これから私たちとあなたは・・」「別行動とします」 アキコ「そんな・・!!なぜですかシスター・・!?」 ハルカ「邪魔だから」 018 ナツミ「シスターなにもそこまで」 ハルカ「ハンサムさんこの町にはあと何体タイザーがいますか?」 ハンサム「いまのヤツが最後の一体です!!」「旅人さん!どうかそいつも退治してはくれませんか!?」 ナツミ「一体につき5万G(ゴンド)ね」ハンサム「はい!!ぜひお願いします!!!」 ハルカ「決まったわね・・」「今晩にでも町を出ますよ」 019 「アキコ、あなたはしばらくここに留まりなさい」 「そして」ブン 020 「あなただけの力でこの化物を!」タイザー「?」 ハルカ「1匹残らず」「全滅させなさい」 バリ バリ バリ タイザー「?!」 オオオォォォォン ジジジジジジジジジ「そいつの首を手土産に私達に合流して宜(よろし)!」 021 タイザー「オォオォォオオオオン!!」ハルカ「例の2人の事はいったん忘れなさい」 フッ 「ウエイターさんお勘定」モブ夫A「消えたぞ」モブ夫B「あ・・あぁ、」 022 ハンサム「やつはどこへ?」ハルカ「この近くのどっか・・・」 「テーブル真っ二つにしてごめんなさいね」チャリ・・ 「お釣りはとっといて」 ハンサム「あ・・ありがとうございました・・」 「(足りねぇよボケ・・・)」ナツミ「アキコッ」 「わかってると思うけど・・」「例の2人に万が一遭遇しても」 023 「あんた一人で絶対に戦うんじゃないよ・・!!」アキコ「・・・・」 ナツミ「わかった!?それじゃ、がんばるのよアキコ!」 「ごちそう様でした!」モブ夫「あッ」おっちゃん「待ってくだされ!」 024 おっちゃん「行ってしまわれた」 アキコ「スン・・ スン・・」 ハンサム「(うわ~・・どうしよ・・)」 025 「あっ・・おっちゃん」 「そっちの茂みに剣が飛んでったからちょっと拾ってきてくれないかい」 おっちゃん「おう」 ハンサム「(ええっと、確か鞘もこの辺に)」 モブ夫A「いや・・確かに見たってばさ、その光の輪っかみたいなのに―」「オーンを閉じ込めたと思ったら・・」モブ夫B「本当かよ」モブ夫C「魔道師がまだ現存していたなんて・・・・・」 おっちゃん「あったぞ」ハンサム「さんきゅー」モブ夫B「討伐隊はどうするんだろうなぁ・・」モブ夫A「ともかく明日一番に役所に行って市長に言っておかないと・・」 ハンサム「ありがとうございます剣士さん!あなたのおかげで私達は無事に・・」 026 チン ハンサム「おぉ~・・」アキコ「この町で一番タイザーに遭遇する確率の高い宿に案内してちょうだい」 「何してるの?早くしなさい」 027 ハンサム「ちょっと待っててね」 ゴウウウン ゴウンンン ゴウウウウンン 「おっちゃん後まかせた!」おっちゃん「あ・・あぁ」 028 カコ ギィ~ バタン 姉さん「(おなか減ったな~)」カコ 「(夜食でも食べたいわ)」 ジジジジジ 「?」 029 バリバリ ジジジジ ジジジジ バリリリ バチィ! ドサ 030 タイザー「・・・?!」「?」 ゴウウゥゥン・・ ゴウウウゥゥン ゴウウウウン 「!!」





第05話 心臓 右側だったの?

Ep.05 Is your heart not on left?

001 タイザー「・・・?!」「?」 ゴウウゥゥン・・ ゴウウウゥゥン ゴウウウウン 「!!」 002 カコ ギィ~ 003 タンッ キィ~・・ 004 バタン ???「今の音は?!」 姉さん「突然空間が裂けて空からタイザーが降ってきただけです」 ???「タ・・ タイザー・・・?」「あっ申し送れました 私(わたくし)、ここの支配人を務めております―」 ???「ラギーアルハフォウスと申します、この度は娘のルークがお世話になりました」ラギー支配人「当ホテルをご利用いただきありがとうございます どうぞごゆるりとお寛ぎくださいませ・・」 005 姉さん「(したっけ・・お世話?)」 ラギー支配人「そう言えばお食事の方はもうお済みでしたか?」 姉さん「あっ(ハート)実はちょうどおなかすいてたんですよ」 ラギーの奥さん「はーい、お待ちどおさま~」 「ごめんなさいね~今日娘に食材買いに行かせたんだけど今はこれしかなくて」 姉さん「いえ、十分おいしいです」マツバ「だってお母さん!その時私ひどい目にあったのよ~」ラギー支配人「お連れ様がいると聞いてますが、そちらのお食事もご用意しておきますか?」 姉さん「ええ。」 006 ガチャ 姉さん「お、うわさをすれば・・・」 マツバ「あっ お帰りなさい!」 ラギー支配人「!!」 少年「いい知らせだよマツバちゃん!」 「さっそくだけどタイザー一体やっつけられてたよ」「倒したの僕じゃないけど」 マツバ「マツバちゃん・・?」「!!!」 「本当ですか!!?」 姉さん「ごはん食べよ~よ少年」 少年「うん すぐ戻る」 ラギー支配人「(えっ?!それじゃ・・タイザー抹殺を引き受けた旅人さんってのは)」 007 「(まさかあの子供(ガキ)・・?!)」 ガチャ ハンサム「こんばんはアルハさん!!」 ラギー支配人「!!」 「危ないじゃないかこんな時間に!!」「なにかあったのか・・?!」 ハンサム「それが危なくないんですよ!ラギーさん」 マツバ「いらっしゃい!ハンサムさん」 ハンサム「こんばんはルークちゃん」 「ともかくみんなこれを見て下さい」 008 「すごいでしょう!?」「これはヤツの左ヅメです」 「今日ウチの店でオーンと対等に渡り合える旅人が4人も現れたんですよ!!! しかもその一人は・・・・」 「ここに連れてきました!!」 アキコ「けっこう広くてキレイな宿ね」 009 ラギー支配人「すばらしいじゃないか!!今日はなんと忙しい日なのだ!実はうちの宿にも今日・・」「まっ!つもる話はあとだ もちろん泊まっていくだろう?」 「いや~、バタバタしておりましてすいません!当ホテルをご指名いただき光栄でございます!!」 「ちょうどお食事の用意ができているのですが・・・」 アキコ「いいえ、もう済ませてきたので・・、けどちょっと疲れましたから」 010 「お茶でも出してくださらない?」 ハンサム「ラギーさん僕にもくださーい」ラギー支配人「なに言っとるのかね、君は厨房を手伝いたまえ」 ハンサム「えぇ~」ラギー支配人「ほらほら、荷物を置いてさっさと行った行った」 姉さん「おっす!!」 011 アキコ「おっす」 マツバ「いいですよ、私が行ってきますからゆっくりしてて下さい」 ハンサム「いいっていいって!お茶出すのはウェイターの仕事さ」 「アキコさん、ちょっとオレ行ってきますんで。あの・・・これは部屋に持っていっときますか」 アキコ「いえ、いいわ すぐ使うから」 012 キィン 013 姉さん「や~ね~アキコちゃん」「お行儀わるいわよ」 アキコ「(なんでコイツが・・ここに居るの?!)」 少年「あれぇ?誰かと思えば ムササビ三姉妹の二刀流ちゃん!」 014 「よく助かりましたねー!?」「心臓右側だったの?」 ハンサム「?」「?」 マツバの母「・・・・・」カチャ 015 ゴウウウゥゥン カチャ ゴウウウウン ゴウウゥゥン ゴウウゥゥン 016 少年「ハルカたん元気?」ビクッ ビクッ アキコ「元気ですわ」ホッ・・・ ホッ・・・ マツバ「(ハルカタン・・? どこかで聞いたような・・・ ・・・・・!!)」「あっ」 017 「アキ・・コチャン?」 アキコ「?」 マツバ「ひょっとしてこの剣士様があなた方の言っていたあの・・・?」 少年「うん」 マツバ「つまりみなさんが力を合わせれば百人力、いえ・・・百五十人力ですよね!!」「すごいじゃないですか!?」 少年「百五十・・・? 言っとくけどさぁ」「こっちは2分の一のポンコツの方だよ」 アキコ「なんの話よ・・?」 少年「別に・・・」 018 アキコ「言っとくけどあれは私(わたくし)の獲物よ・・・」「女子供は引っ込んでてくださいまし・・・」 姉さん「私は何もしないよ 引き受けたの少年だから」 少年「イエス アイドゥー Yes I do」 ハンサム「(えっ 少年の方だけ・・!?)」 「いったいなにがどうなってんの?」 ヒソ・・ マツバ「さあ・・・、それよりさっき言ってた4人の旅人と言うのは・・」 「アキコさんと、あのお2人ともう一人は誰がいるんですか・・?」 ハンサム「え、オレはあのお二人さんは 今初めて会ったんだよ・・?!」 019 マツバ「けど2人共さっき戻ったばかりで・・ 少年なんかタイザーが一体、倒された事まで知っていましたよ?」 ハンサム「お昼には見かけた気もするけど・・オーンが来た時はいなかったよ? 実はあの左ヅメを切り落したのはアキコさんだけど・・最後の一撃は山賊みたいな格好した大男でさ。」 マツバ「山賊みたいな大男・・?」「どこかで見たような・・」「じゃあ残りの2人は?」 ハンサム「アキコさんは「姉さん方」って呼んでたから姉妹なのかな・・・ けど一人はあまり似てなかったような・・」 020 マツバ母「お茶入りましたよ」 ハンサム「あ、どうも」 ゴウウウン カチャ ゴウウゥン ゴウウゥゥン 「・・・・」 021 「(帰りてぇ・・・)」 姉さん「メープルクライシスパフェ」ビクッ 「おいしかったね~」 少年「うん」 姉さん「お昼はごちそうさまでした」 ハンサム「あ・・ありがとうございます」 姉さん「そんなに恐がらないでくださいな、アキコちゃんも含め、あなた方へ危害が及ぶようなマネはしませんから・・・ ね(ハート)」 022 カチャ・・ 姉さん「それじゃお先に・・・」 マツバ母「あっ いいですよ、私がやっておきますから」 アキコ「少年、なぜあの女と一緒にいるの・・?」 少年「アイ ドント ノォ~ウ I don't know」 アキコ「マジメに答えてくださる?」 少年「だって・・」 023 「だって」「だって」「だってなんだもん」 ハンサム「アハハハハッ」 024 チンッ アキコ「少年・・」 少年「はい、なんでしょう?」 アキコ「先にあの時の事を謝っておきますわ」 「あなたは無傷にもかかわらず私(わたくし)の方は胸に穴が開くわ死にかけるわ 一帳羅が駄目になるわ姉さんには叱られるわでロクな目にあわなかったけど・・・」 「先に仕掛けたのは私(わたくし) 今は自業自得だと反省しておりますわ」 少年「(ねちっこい・・)」 025 アキコ「けど一つ忠告させてくださいな」 カチャ 「悪い事は言いません」 「なるべく早く・・」「あいつからは離れなさい!!!」 「アレは・・ ヤバイやつよ!!」 026 カリッ 「いずれ危険な目にあいますわ」 少年「優しいんだねお姉ちゃん・・」 アキコ「勘違いしないでちょうだい」 アキコ「私だって女子供を切り裂くのは好きじゃありません」 027 「胸が痛むわ」 少年「うらやましいよ」「僕はちっとも痛まないや」 「僕も君のような・・」 ザク 「極悪人に生まれたかったな」 マツバ「あっ!!思い出した」 「ねえハンサム!! その大男ってハゲててこの辺に大きな傷跡がなかった・・?」 028 ハンサム「うん」 マツバ「やっぱり」 ハンサム「知り合いなの・・?」 マツバ「知り合いなもんですか!ちょっとぶつかっただけで蹴飛ばされたんだから!!」 「よりによってそんなヤツがタイザーを・・」 ハンサム「ほとんどアキコさんが戦ったんだけどね」 マツバ「確かに大柄で力も強そうだったけど、何の武器も持ってなかったよね?」「どうやってあの化物を」 ハンサム「それがさぁー、あそこのテーブル丸々一個持ち上げてズコ~ンって!!」「イスじゃないよ?テーブルだよ!?」 少年「ま、倒しただけだけど」 029 マツバ「・・・・・」 ハンサム「・・・・・・」 アキコ「・・・!!」 アキコ&ハンサム「あ~~ッ!!!」 030 ゴウウゥゥン ゴウウウウン モブ夫「・・・」 おっちゃん「・・・」 コック「お・・おい・・」 ゴウウゥゥン 「どうするんだよ・・コレ!!」





第06話 レストランに銃なんかあるか!

Ep.06 No guns in the restaurant !

001 ゴウウゥゥン ゴウウウウン モブ夫「・・・」 おっちゃん「・・・」 コック「お・・おい・・」 ゴウウゥゥン 「どうするんだよ・・コレ!!」 002 モブ夫「銃だ 誰か銃もってこい!!」 おっちゃん「でっけえ声出すな!!」「レストランに銃なんかあるか!」 モブ夫「じゃあどうする・・?!」 おっちゃん「どうしよう・・」 きゃあ子「縛りましょう!縄か紐くらいならどっかあるでしょう」 コック「よし、それだ!」 おっちゃん「急ごう!」 003 コック「どっかで見た気がするんだがなー・・」 おっちゃん「ここはオレが探しておく チーフは地下の食料庫みてくれ」 チーフ「おう」 おっちゃん「・・・!!」 「(あった!)」 004 005 モゾ チーフ「!!」 おっちゃん「!!」 チーフ「どうする?もうロープはない・・・」 おっちゃん「運ぶぞ」 006 モブ夫「どこへ・・!?」 おっちゃん「ここの地下食料庫」「その縄は飾り用で丈夫ではない・・いずれ自力で切るはずだ」 モブ夫「マジかよ・・」 おっちゃん「急ごう、すぐにでも目を覚ましそうだ」 「なるべくみんなでバランス良く持ってそ~~っとだ・・」 007 そぉ~~・・・ キィ~~・・ モブ夫「本当だったんだな・・・」 008 「オーンの体が・・」「死体のように冷たいって・・」 おっちゃん「しぃ~」 「しずかにはこぶんだ・・」 ヒュッ 009 おっちゃん「ありがとう・・」 チーフ「お嬢さん」 「奥の床に地下室の扉がある 開けといてくれないか?」 ジリリリリリリリ~ン 010 チーフ「!」 モブ夫「!!」 おっちゃん「!!!」 きゃあ子「!!」 ジリリリリリリリ~ン ムクッ 011 オオオオォォォォン おっちゃん「今だァ!!」 「あの中へ放り込めぇ!!」 012 トゥルルルルル アキコ「そろそろ5分経ちますわよ」 トゥルルルルルルル・・ 支配人「大丈夫だ」「多分みんな帰ったんだろ」 ハンサム「それもそうですね・・・」 トゥルルルル・・ カチャ ハンサム「もしもし!!」 013 タイザー「オォオオォォン」 支配人「!!!」 アキコ「そんなバカな?」 少年「アハハハハハハ」 「どうしたんですかみんな揃って変な顔しちゃって・・」「タイザーが電話にでも出ました?」 014 ???「もしもし?」 ハンサム「その声はおっちゃん!?」 「よかった!! けども・・さっきの声は?!」 おっちゃん「あぁ、新しく働く子だよ 今、地下室で面談してるところだ」 「君の代役としてしばらく入ってもらうことにした・・」「包丁さばきも見事でね~・・危うく私まで料理にされるとこだったよ キッチンにも使えるぞー」 015 おっちゃん「忙しいからもう切るぞ!」 支配人「けっきょくオーンはどうなったんだ・・?」 ハンサム「なんとか地下室に閉じ込めたそうです・・」 支配人「しかしなんで5分も電話に出れなかったんだろうな?」 ハンサム「えっと・・おそらく取り込み中だったかと・・・」 アキコ「おほほほほっ 間違いありませんわ、さっきの電話の怒り具合からしても・・ きっと最悪のタイミングでしたわね!」 ハンサム「元はと言えばアキコさんがトドメを忘れたから~」 アキコ「べ・・別に私(わたくし)はいーのよ!戦って勝つのが目的なんだから!」 ハンサム「けど忘れてたでしょ」 アキコ「あんたもでしょ!?」 ハンサム「あれれ~?けど君の姉さんからの命令は「全滅」でしたよね?」「どうすんすか?あのゴキブリ」 016 アキコ「心配せずともいずれ片づけますわ・・」「ハンサムのくせに一言多いのよ」 ハンサム「いずれというのはいつですか?」 アキコ「いずれはいずれよ」 ハンサム「手負いの今が一番安全です 明日にでも始末しましょう」 アキコ「手負いのタイザー相手にするなんて嫌よ ほっときゃ飢え死にするわ」 ハンサム「けど食料庫に閉じ込めたんです、もしかしたら・・」 アキコ「それはそれで好都合! 万が一の時のスペアとして大切に閉じ込めといて。」 017 ハンサム「万が一とは?」 少年「はい、なんでしょう?」 アキコ「話しかける前に返事をするな」 「ねえ少年」 少年「アイ ドント ノォ~ウ(I don't know)」 アキコ「質問する前に答えるな・・!!」 少年「 「なんでオーンの退治を引き受けたの」とか聞くんだろ? 」「貴様の質問はいちいちつまらんな」 018 アキコ「つまるつまらないなんて話は便所(トイレ)が壊れた時だけで十分ですわ!」「マジメに聞いてるんだからちゃんと答えなさい!!」 少年「アハハハ 今のは少しおもしろかった」 アキコ「だったら教えてよ」 少年「NO(ノー)」 アキコ「教えなさい!!」 少年「No(ノー)」 アキコ「アンサーミー!!」 少年「やだ」 アキコ「ビークワイエットゥ!」 少年「OK(オッケー)」 アキコ「ともかく万が一このクソガキがオーンを先に討ち取った際の予備として地下室のヤツは保留!」 ハンサム「ええ~!それじゃお店の倉庫はしばらく使えないじゃないですか」 アキコ「イエスですわ」 019 ハンサム「なんとかして少年」 少年「せっかくだから僕も元気なタイザーと遊びたいな」 アキコ「お店の心配なんかいいのよ、どうせしばらくはここで私(わたくし)のマネージャーするんですから・・」 ハンサム「やっぱそうなりますか」 アキコ「当然ですわ、町の人との連絡役も必要ですし何よりあの現場の証人なんですからね」ホホホホホッ「さっそくですが剣がボロボロなので腕の良い鍛冶屋を紹介して。」 ハンサム「クッソ~・・」 少年「ババなだけに?」 ハンサム「ハハハ うまいな少年!」 マツバ「はい 上がり~」 少年「ちぇっ またマツバがトップか・・」 マツバ「私にはルーク アルハフォウスっていう名があります!」 アキコ「王室直属の騎士団長みたいな名前ですわね・・」 020 アキコ「ここって露天風呂とか温泉みたいなのってありませんの?」 ハンサム「本館から少し歩いた離れにありますよ」 「けどこの有様じゃしばらく使われてないでしょうね」 アキコ「詳しいのね」 ハンサム「ええ、支配人が親戚なんでね」 アキコ「ひょっとしてだからここに案内したんじゃ」 ハンサム「とんでもない・・」「ちょうどここからよく見えますが、そこにテーブルが沢山並んだ所があるでしょ?」 021 「普段は式場などに使われておりますが・・」「ちょうど半月前くらいにここの創立250周年の記念パーティーが開かれ・・」 「その時ヤツがそこに現れました、50人中37人が殺され・・」「4人が行方不明、翌朝の捜査でわかったのですが」「その4人も森の中で喰い殺されていたそうです・・・・」 022 アキコ「ってことはえっ~と・・ 生き残りは9人?」「なんでそんな喰いきれないほど殺したの?」 ハンサム「わかりません、ただずっと前からこの付近でバラバラ殺人が起きていて、オーンの特徴をよく当てた目撃情報もちらほらとありました・・」 「けれど本当にここ最近なんです。ヤツが狩りを楽しむかのように人を襲い始めたのは。」「その大量殺人を皮切りに一気に・・」 アキコ「おっかない話ね・・生き残った9人もズタボロだったでしょ」 ハンサム「いえ・・」 「負傷者は一人だけで残り8人は建物などに隠れて皆無傷でした」 023 「逆にヤツに一回でも目を付けられた者は確実に殺されるみたいです。」「狙った獲物はなんとやら・・」 アキコ「じゃあまさかその負傷者とやらはアイツと互角に戦ったわけ・・!?」 ハンサム「そんなわけないでしょ そのときは2体同時に現れたんですよ。 なんとその負傷者とは」「ここの支配人の一人娘、ルークちゃんなんです。」 アキコ「あいつ女の子だったんだ・・」 ハンサム「女の子ですよ!!」 アキコ「けれどよく足一本ですんだわね・・」「しかも繋がったまま・・」 ハンサム「ええ、不思議なんですけどあの子だけは切られたんじゃなくって咬まれたんですよ」 024 アキコ「咬まれた?」 ハンサム「はい」 「みんなあのツメに切り裂かれてやられてしまったのに、彼女だけは右足を咬まれてその後は何もされなかったみたいなんですよ」 アキコ「 (なんであの子だけ・・? 子供だから見逃したとでもいうの? まさかね・・) 」 「それでもあのガキと夫婦はよくこんなおっかないところへ今だ住んでられるわね」 ハンサム「代々続いてる宿ですし」 ハンサム「なんだかんだでオーンは日中に活動ができませんし建物の中に入ってきたという話も聞きません、そこだけ気をつければひとまずは安心ですから」 ガチャ 「けど僕は今夜は恐くて明かりもつけたくないよ・・ではおやすみ」 025 アキコ「ちょうどいいわ、なら今日は私(わたくし)の部屋で寝なさいな・・」 ハンサム「いいんですか」 アキコ「それと私の剣を持ってくな」 ハンサム「あ・・忘れてた」 「まだ聞きたい事いろいろあるわ」 ハンサム「もう眠いんすけど・・」 アキコ「何言ってるの、まだ打ち合わせもありますわよ」 ハンサム「えーーーー」 アキコ「「えー」じゃありません」 ハンサム「う~~」 アキコ「うー もダメ」 ハンサム「お~~ッ」 アキコ「それでよし」 026 コンコン マツバ「おはようございまーす」「朝食のご用意できましたー」 ガチャ アキコ「あ、おはようマツバちゃん・・」「すぐ行きますわ・・」 027 マツバ「食(く)いましたね」 アキコ「・・?」 マツバ「ハンサムをつまみ食いしましたね!!」 アキコ「え・・?!」 ハンサム「ハハハ、誤解だよルークちゃん・・」 マツバ「ここは3階です」 ハンサム「いろいろこの町の事や打ち合わせの話をしてただけさ それとルークちゃんはなれてても」「僕なんか恐くってとても一人じゃ眠れなくってさ・・」 マツバ「だから2人で寝たんですか・・!?」 ハンサム「ふとんは別々!!」 マツバ「まったくあなたって人は・・!!」 028 タッ タッ タッ タッ 少年「とう!!」 「おはよう姉さん!」 シュタッ 姉さん「おはよう少年(しょーねん)」 おっちゃん「・・!!」「?!」 支配人「彼が例の少年です」 アキコ「おはようございます」 ハンサム「あっ!!おっちゃん来てたのかー」 おっちゃん「おはようハンサム!」 029 ハンサム「お店の方は?」 おっちゃん「あんな状態じゃどうしようもね~」 おっちゃん「ともかく事情はラギーから聞いてる」「チーフも手伝いに来てるぜ」 アキコ「ちょうどよかった、今日中には―」「お風呂を使えるようにしてね」 ハンサム「僕もやるんですか」 アキコ「ご飯食べたらすぐ鍛冶屋へ向かうわよ」 ハンサム「了解」 ハンサム「夕刻には注文通りに仕上がるようです」 アキコ「ごくろうさま」 「お昼なのに誰もいませんわ」 ハンサム「そりゃあまー・・・」 030 ハンサム「これじゃあねー・・」 オオオオォォン アキコ「日中は活動できないんじゃ」 ハンサム「地下室はまっ暗ですから」 「ご苦労様です」 保安官A「おや?君は確かここのウエイター君じゃないか」 「そちらのお連れは」 ハンサム「アキコさんです ほら例の・・」 保安官A「・・・・」 保安官B「・・・」 031 保安官A「見ました?女の子でしたよ?」 保安官B「だからなんだ、世界の半分は女だ!」 オオォォオオオォン アキコ「静かになさい」 ドガ 032 アキコ「今はお昼よ!叫んだって誰も助けには来ませんわ!」 ドゴン ズゴン オォォオォォン ドスン ドスン  保安官C「よけいコーフンしてますがな」 アキコ「持ってて」 パシ ズドン 033 タイザー「・・・・・」 カシャ コン  アキコ「いいこと考えたわ」 「喜びなさいハンサムくん」 ハンサム「え?」 アキコ「運がよければ明日中にでも営業再開よ」 アキコ「それと今晩はここで夕食(ディナー)にするわ!」「私(わたくし)がミックスピザ御馳走してさしあげますわ」





第07話 ぶっ殺しま~す

Ep.07 I'll kill I'll killing

001 タイザー「・・・・・」 カシャ コン  アキコ「いいこと考えたわ」 「喜びなさいハンサムくん」 ハンサム「え?」 アキコ「運がよければ明日中にでも営業再開よ」 アキコ「それと今晩はここで夕食(ディナー)にするわ!」「私(わたくし)がミックスピザ御馳走してさしあげますわ」 002 ラギー支配人「・・・え、それじゃ今日はずっと待ちぶせか?」「・・・・・あぁ ・・・・・・ああ、まぁ確かにそうだな~」 「・・わかった」「それじゃな~」 マツバ「誰から?」 ラギー支配人「ハンサム」 「今晩はずっとお店の方にいるんだとさ」 マツバ「ええ~!!それじゃ今日帰ってこないの!?」 少年「アライグマ~」「ア~ライーグマ~♪」 コトン 「細かくっても~♪」 003 「アライグマ~」 コンコン 「はいど~ぞ」 マツバ「失礼しまーす」 少年「何用じゃ?」 マツバ「べつに・・」「何してたかな~と思って・・」 004 オオオォォォォォン マツバ「・・・・」 「今日はアキコさんとハンサムはあそこでもう一匹のタイザーが仲間を助けに来るのを待ちぶせするんだって」 オオオォォォォォン 少年「ほぇ~(へぇ~)」 マツバ「ほんと恐ろしい声・・きっとアイツは地獄か魔界からやって来た鬼か悪魔よ」 スゥゥゥ~~・・・ 005 少年「おぉぉおおぉおぉおお」おぉおおおぉおん アキコ「?」 006 少年「ヒャハハハハハハ!!」 バン バン  マツバ「何やってんのよあんた・・!!」 アキコ「バッカじゃないの・・!!」「クソガキ・・」 「あ、それ置いたらもうこっち側に来ちゃダメですわ、日も暮れたし危険よ」 ハンサム「お待たせしました」 カチャ 「スペシャルブレンドコーヒーです」 「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか?」 007 アキコ「クス」 ハンサム「ニコ」 マツバ「彼、大丈夫かな~・・」 少年「ハンサム?」 マツバ「うん」 少年「二刀流ちゃん居るんだからへーきだよ」 マツバ「だからよけーに」「心配」 少年「なにゆえ?」 マツバ「今朝なんてアキコさんの部屋で寝てたのよアイツ 私という人がいながら!」 008 パリ パリ・・ マツバ「・・・・ねぇ聞いてる?」 少年「イエス」 マツバ「実は彼ねー、私の婚約者(フィアンセ)なんだー。」「いいでしょー」 少年「だそうです・・」 マツバ「本当だよ!?」「親同士も公認なんだから!」  少年「おめでとう マツバちゃん!」 009 マツバ「あ、ありがとう 少年・・・!」 「・・・ねぇ」「君の名前は・・?」 少年「そんな事を聞いてどうする気かね」「マツバ・アルハフォウス」 マツバ「ルーク・アルハフォウス」 マツバ「だって少年の事を少年って呼ぶなんて変じゃない・・?」 オォオォォォォン 少年「君らは普段あの怪物をなんと呼んでいる?」 010 少年「どうでもいい事さ・・ オーンでもタイザーでも」 マツバ「アイツの名はオーンでもタイザーでもないよ」 「奴の真の名前は」 「オーンと啼くタイザー」 少年「・・・・・オ・・」 011 「オーンと啼く・・」 「タイザー・・・・・ッ!!」 「カックイイイイイィ~ィィ~~~~ッ!!!!」 012 「奴にこれ以上ふさわしい名前は絶対にないだろう! んふふふ・・・」ニヤニヤ 「と言うわけで君の名前はやっぱり・・」「マツバ・アルハフォウス!」 マツバ「しまった・・!逆に墓穴をほってしまったわ」 少年「・・・・」「!」 「ルーク・マツバフォウス」 マツバ「ハァ~?」 少年「ワハハハ!もう決まったなコレ・・!」 マツバ「え~それなら前の方が良くない~?」 少年「バカ言えーっ こっちの方がきてるってェー!!」 マツバ「えぇ~! や~~だ~~↑」 少年「うわッ そのアクセントうっぜェ~~↑」 013 ゴウウウゥゥン ゴウウウウン ゴウゥウゥゥゥン 014 015 アキコ「なんちゃって」 ドガッ 「2(ツー)ゥゥ~~!!」 016 ドサ 「マヌケめ」 「こちとら伊達や酔狂でコーヒーすすってるわけじゃなくってよ!」 サッ ムク 017 カチャ ヒュ パリン 018 少年「そういえばもう右足は平気なのかい」 マツバ「うん」 「昨日あたりからだいぶ調子が良くなったの!」 「もう杖なしで大丈夫よ」 少年「よきゃったね~」 マツバ「だからもうマツバちゃんは無効だね! なに見てるの?」 「あっ」「私もいい名前思いついた!」 019 「今度から君の事、ショウちゃんって呼ぶね!」 少年「ハァ~?」 マツバ「少年だからショウちゃん! きてるでしょこれ!!」 少年「そーね~・・ まっ いい名前なんじゃない?」 マツバ「でしょ~、やっぱピッタリだよね!?」 少年「はいはい・・」 マツバ「これからもよろしくね!ショウちゃん」 少年「よろしく!ルーク・アルハフォウスちゃん」 マツバ「フルネームじゃなくていいの!!」 少年「はいはい・・」 020 ザン アキコ「(いい仕上がりだわ!!)」 「(この前はアキコブレードにガタもきてて少々てこずりもしたけど・・)」 「(これなら負ける気がしないわ)」 021 タイザー「オオォォ オオォォオオォォン」 マツバ「大きい・・!!それにさっきの声のヤツとは別だよ・・っ!!」 少年「うい~ん」 022 「うい~ん」 「うい~ん」 「がちゃ」 「・・・・」 「ぶっ殺しま~す」「ぶっ殺しま~す」 023 「オーンと啼く」「タイザー・・」 「ぶッッ・・・」 024 「ッッッ殺しま~す!!」 025 マツバ「・・・・・」 「飛んだ・・・」 姉さん「わ~お」 026 ヒュン ヒュン タンッ スタッ タンッ タン 027 オォオオォォォン アキコ「(さあ、どっからでも来るがいいわ・・!)」 「(次に突撃してきたらこちらも負傷(ダメージ)覚悟で・・)」 「(強烈な反撃(カウンター)をお見舞いしてさしあげますわ)」 「(今度こそ真っ二つにしてやる!!)」 タンッ 028 タイザー「オォオオォオ オオオン」 アキコ「来るか!?」 タイザー「」 「・・・・」 タンッ 029 アキコ「・・・・・」 030 「!」 「(まさか・・!?)」 「(逃げられた・・?)」 031 ゴォオン ズダァン アキコ「!!」 032 「・・・しょッ」 「少年・・?」





第08話 プロペラのバッカヤロォオ!!

Ep.08 Bastard !! propeller !

001 アキコ「・・・しょッ」 「少年・・?」 002 タンッ ドガッ 003 グラ アキコ「うわ」 くるっ 004 ザッ ゴウウウゥン 少年「タイザーは?」 ゴウウウゥン 005 ゴウウウゥン アキコ「こっちが聞きたいわ」 少年?「・・・・」 「いい物持ってるね」 アキコ「帰りは歩きなんだ・・・」 006 チュン チュン ガチャ ギィ~ ドサッ アキコ「ハンサム~ おなか減った~」 007 チュチュン チュン ガチャ 008 ドサッ バタッ アキコ「メープルクライシスパフェ・・・・」 チュン チュチュン キィ~ ゴウウウウン ゴウウウゥゥン 009 ゴウウウウン キィ~ ゴウウウゥゥン 010 ドサッ ハンサム「来ませんね~ あいつ・・・」 アキコ「夜ってこんなに長かったのね・・」「死ぬほどねむい・・・」「ねむほど死ぬい・・・」 ZZZz... ZZZzz.. 011 アキコ「しかしあのまっ黒黒すけときたら・・」 「なんで夜中しか活動をしないのかしらね~ッ」 「連日徹夜で もーヘトヘトだわ ふざけんじゃないわよ!」 ハンサム「タイザーに言ってください・・」 アキコ「こちらもいったん昼夜逆転に慣れなきゃ・・・」 ハンサム「そう言えばルヴィンスさんもイスリルさんも苦労してたもんな~・・」「みんなが寝静まった時間にず~っと待ち伏せ」アキコ「ねぇ!!」 「今イスリルって言わなかった?!」 012 ハンサム「少しは名の知れた賞金稼ぎだった人で」「恐い顔してるけど結構いい」アキコ「そいつは」 「いまどこに・・?」 ハンサム「えっ・・・」 「・・・・」 013 アキコ「そんな・・・・・」 ハンサム「(かける言葉がみつからないな・・)」 「彼・・いい人でしたよ・・・」 014 アキコ「いい人なもんですかっ」 「弱い男って・・」「大ッ嫌い」 「私(わたくし)より先に・・」「死んじゃうから・・」 アキコ「ごめん、先に済ませてて・・・」 ハンサム「・・・・」 015 「(そう言う事だったのか・・・)」 016 保安官B「なにか?」 包帯の男「ここに・・」「髪が銀色で」「気味の悪い目つきをしたヤツが来なかったか?」 017 包帯の男「性別は女だ・・」 保安官B「見てませんねぇ・・・」 「・・・・」 018 「(なんなんじゃあいつ?)」 おっちゃん「あの中は缶詰や小麦粉みたいなもんばっかですよ」 保安官A「やはり放っておいたほうが良いでしょうな」 おっちゃん「どうだハンサム~」「なんかいい作戦でたか~?」 019 ハンサム「あ・・おっちゃん、ちょっと頼みたい事があんだけど」 アキコ「・・・・」 「(あいつが・・ やられたなんて・・)」 カチャ 020 「・・・」 「・・・!!」「出来立て?!」 ハンサム「あっ お帰りなさいっ」 アキコ「先に戻っててもよかったのに・・」 「けど、ありがとう 気が利くのね」 021 ハンサム「悲しみに打ち拉がれて凍える子猫ちゃんに冷めたスープを出すなんて」 ビッ 「当店の営業方針に反しますから」 アキコ「子猫ちゃん・・・?」 「なにそれ、お酒?」 「あまり気を使わないでくださいな、そんなに落ち込んでるわけじゃありませんわ」 ハンサム「はぁ~?何言ってんすか 僕はただ、最近どっかの二刀流ちゃんに扱き使われてクタクタのヨレヨレなもんだから」 「うまい酒の一杯や二杯飲まなきゃ やってらんね~ぜってだけですよ」 022 「けどまっ!」 「こうしてうまい飯に」 「うまい酒」 「そしてキレ~な姉ちゃんまでセットとくりゃあ~日頃の疲れもぶっ飛ぶってもんよ」 アキコ「そーね! 私(わたくし)もコーヒーばっかで食傷気味だし」「いただいちゃおうかしら」 023 ハンサム「君の瞳に―」 ゴウウウゥゥン 「―映った僕へ」 ゴウウウウン 「乾杯・・・」 ゴウウウゥゥン 024 アキコ「ウッソ~!!」 ハンサム「いやいや~だってもう2年も前からなんですよ~?」 アキコ「ハァ~!?なにそれ~」 「ってことはさぁ つまりあれじゃない!!」 ドス ロブスター「イテ」 アキコ「私(わたくし)がまるで・・」「現地妻じゃない!!!」 ハンサム「だっからそれなんだって~!! アハハハハ」 アキコ「ひんぎあんあい(信じらんない)」「奥はんあいだだんて(奥さんがいたなんて)」 025 パシ ハンサム「うおっ」 アキコ「あんのキツネ目~」 「まんまと化かされたわ」 ハンサム「フタフタ・・」 アキコ「ツェヤァ」 カシュ 026 ゴク ゴク ハンサム「わ~オ」 ダン アキコ「カァ~!」 くら・・・ バタ 027 「て・・」 「天井のバッカヤロォオオ」 保安官A「!?」 保安官D「・・・」 028 保安官E「楽しそうっすね~」 保安官F「ああ・・」 ガリ ガリ ガリ ガリ ォォオオォオォォォォン ムク 029 ズドーン ズドーン ズドーン ドサッ 030 アキコ「プロペラのバッカヤロォオ!!」 保安官E「あれって・・・プロペラでいいんですかね」 保安官F「オレのライフル・・」 タイザー「・・・・」





第09話 どうかしましたかシスター

Ep.09 What's wrong sister

001 ガチャ ギィ~ アキコ「ハァ~・・・やっと着いた」 「ちょっとはしゃぎ過ぎてしまいましたわ・・・・」 マツバ「おかえりなさいませ」 ガチャ ギィ~ 002 ドサッ アキコ「マツバちゃん、何か飲み物くださらない?」 アキコ「できれば酔いが覚めるの・・」 トン 「なにそれ・・トマトジュース?」 ペシ マツバ「ハンサムから聞いたんですけど、これに生卵をまぜれば2日酔い防止に役立つそうですよ」 「いま卵もおもちします」 アキコ「いえ・・・卵は遠慮しますわ」 003 ガチャ ハンサム「ん~~~~~ッ」 カーン カーン 「(ちぇっ・・・まだお昼くらいか)」 ガチャ アキコ「あらおはよう、あなたももう目が覚めてしまったのね」 ハンサム「はい」 カーン カーン 004 アキコ「えらいわね~ 将来いいお嫁さんになれますわ・・」 ハンサム「そうでしょー!! なんたってオレの婚約者(フィアンセ)っすから」 アキコ「ふ~ん・・」 「マジで?」 ハンサム「働き者の良い子ですよ」 アキコ「ちょっと若すぎるのではなくて?」 ハンサム「ハハハ、そりゃ今すぐってわけじゃないよ!」 「けど、あと2・3年もすればもう大人でしょ」 005 アキコ「そう言えばうちの村もそのくらいには結婚しちゃう子がけっこういましたわ」「で、どんなきっかけで付き合ったの?」 ハンサム「親同士の付き合いがあったので小さい頃からよく一緒に遊んでましたからねー」 マツバ「ねぇみてみて~!」「お花のおかんむり」 「エバニーが作ってくれたの!」「似合う?」 マツバ母「ええ、とってもキレイよ まるで花嫁さんみたいだわ」 ハンサム父「似合っとるよー かわいいじゃないか」 ラギー支配人「ハハハハ」 006 マツバ「うん! 私、将来ねー」「エバニーのお嫁さんになるのー!!」 ハンサム「な~んて事があったりねー」 アキコ「なーんだ、それって小さい頃にはよくある話ですわ」 ハンサム「いえいえ、少し前に僕の方からもきちんとプロポーズしましたから」 007 ハンサム「おまたせしました」「メープルクライシスティーです」 カチャ ナウィーさん「やっぱ彼ってハンサム~(ハート)」 ミィちゃん「あたし毎日でもここ来たいわ~」 ハーちゃん「ねー(ハート)」 おっちゃん「ああハンサム~ 次、同じとこにパフェ3つな~」 ハンサム「了解ー」 「おっちゃん、このパンケーキは?」 おっちゃん「チーフが間違えて作ったんだ、食っていいぞソレ」 008 おっちゃん「西テラスにルークちゃん来てたからラギーさんから頼まれた食材渡しといてな」 ハンサム「はーい」 「やあルークちゃん」 マツバ「こんにちはハンサムさん」 ハンサム「いつもえらいね~」「お手伝い大変じゃないかい?」 マツバ「ううん」 「お父さんとお母さんもっと大変だもん!」「このくらいへっちゃら」 ハンサム「パンケーキが余ったんだけど食べてく?」 マツバ「えー!!ありがと~」 ハンサム「東テラスの6番空いてるから、 あ、そう言えば同じクラスの子も居たよ!」 マツバ「本当? 私もまぜてもらおっかなー」 009 ハンサム「飲み物何にする?一緒に持ってくけど」 マツバ「私やっとくからいいよ 今忙しいでしょ?」 ハンサム「(相変わらず頑張り屋さんだなぁ・・)」 モブ子A「見て!ハンサム来てるよ~」 モブ子B「キャー ホントだ~!」 010 ハーちゃん「おしっ決めた!」 カチャ 「次のパフェ持って来た時に・・・」 「あたし彼に話しかけちゃお」 ミィちゃん「マジィ~?」 ナウィーさん「なんと話しかけるのです?」 ハーちゃん「 「今付き合ってる人とかいますか」って・・・ 」 ミィちゃん「えぇ~!!」 「いきなしそこォ? そこイッちゃうのォ~~~?!」 マツバ「あっ!ナウィーさん」 ビク 「それにミィちゃんにハーちゃんも」 ドキッ 「いけないんだ~学校帰りに寄り道してぇ」 ナウィー「なんだ・・・チンチクリンのルークじゃない」 ハーちゃん「おどかさないでよ・・」 ミィちゃん「超ービビッた!」 011 マツバ「なんの話してたのー?」 ナウィー「あんたみたいな男女(おとこおんな)には縁のない話よ」 ハーちゃん「ね~!」 マツバ「えぇ~気になる~!」「寄り道の事秘密にするから私も入れてぇ!! パンケーキ分けてあげるから~」 ナウィー「ルークさん、私達ナウでヤングな婦女(レディー)としてティータイムにシャレ込んでる所ですの」「あなたのようなパンケーキなお子様がいては場が引きしまらなくてよ?」 012 「ちょっとしたボーイハントでもありますしね~」 ハーちゃん「お~!!ナウィーさんボーイハントときましたかぁ?」 ミィちゃん「言う~ッ」 ナウィー「ね~ね~彼の名前ってなんておっしゃるかごぞんじー?」 ハーちゃん「えー、あたし聞いた事ねえっすー」 ミィちゃん「 「ハン・サム」でしょ? 」 ハーちゃん「アッハッハッハ!! ミィちゃん本気で言ってるわけ?!」 ミィちゃん「えー だって皆ハンサムハンサム呼んでるじゃ~ん?」 ナウィーさん「ほほほほっ」 チーフ「おしっ パフェもあがったぜ~」 コト おっちゃん「ひとだんらくだな・・ 休憩いいぞハンサム」 ハンサム「あざ~っす」 013 ハンサム「(かわいそうに・・ 仲間外れじゃないか・・・)」 ナウィーさん「来た!」 ハーちゃん「やっべ~!!やっぱどうしよっかな・・」 ミィちゃん「ダメよ!ちゃんと聞くのよ~?」 ハンサム「おまたせしました」「メープルクライシスパフェです・・」 ハーちゃん「あの・・!!ハンサムさんッ」 ハンサム「はい?」 ハーちゃん「今、お付き合いしてる人とかいるんですか・・!?」 ハンサム「えっ・・」 014 ミィちゃん「も~いきなり何言ってんのよハーちゃーん」「けど実は私も気になるぅー なんつって~!」 ナウィーさん「ハンサムさんってかっこいいですもんね~、きっともう素敵な人とかいらっしゃいますよね?」 ハンサム「こらこら、いけないぞー?お兄さんの事をからかったら~」 ハーちゃん「あ~んひどーい、あたし結構勇気出して聞いたのに~(ハート)」 ミィちゃん「ハンサムさん実はイジワルぅ~(ハート)」 ナウィーさん「実のところどうなのです?私(わたくし)にだけこっそり教えてくださいな(ハート)」 ハーちゃん「えぇ~あたしも知りた~い」 ミィちゃん「ねぇー教えてぇ~」 ナウィーさん「おしえて~」 カチャ 015 ハンサム「僕には付き合ってる人はいないよ!」 ハーちゃん「えー!!」 ナウィーさん「本当ですか? あやし~」 ハンサム「だってもう」「嫁いるし」 016 大勢「うっそぉォ~?!!」 017 大勢A「ねぇ聞いた?!嫁いるんだって!」 大勢B「うっそー?初耳よソレ」 大勢C「なんかのジョークじゃない?」 大勢D「いつからいたのかしらねー」 ミィちゃん「えー!!!もう結婚していらしたんですか~!?」 ナウィーさん「ハンサムさんひょっとしてからかっているのでなくて?」 ハンサム「んー確かにちょっとはしょりすぎたかなー」「厳密にはまだ「そうなるって約束」したってだけだから」 ミィちゃん「それってつまり・・」 ナウィーさん「婚約ってやつでは・・」 ハーちゃん「ずばりお相手は!?」 018 ハンサム「言っちゃって平気?ルークちゃん・・」 マツバ「うれしい・・」「覚えててくれたんだねエバニー・・・」 「あの時の約束」 019 ハンサム「忘れるわけないさ!」「初めてしたのもあの時だしね・・」 「こんなふうに・・」 ミィちゃん「うお!!?」 ハーちゃん「や・・」 大勢「やりやがった」 020 ハンサム「なんて事も言ったっけな~・・ 我ながら大胆だったぜ」 アキコ「へぇ~ 私(わたくし)もそんなプロポーズされてみたいですわ」 ハンサム「お腹減りません?」 「下行って朝食にしませんか? もう昼ですが・・」 アキコ「いえ、今日は遠慮します」 「きのう食べた分がまだ消化しきれてませんわ」 ハンサム「ハハハッ それはそれは・・」 カーン カーン 021 カーン カーン カーン アキコ「(考えてみたら一人娘って事はこの館の次期当主よね・・)」 「(働き者じゃなきゃここの子供も務まらないわ)」 「(私も・・がんばらなきゃ!!)」 022 スターン マツバ「!!」 アキコ「おはよ~マツバちゃん」 マツバ「びっくりしたじゃないですかーっ」「あたしゃ真っ昼間からタイザーが来たのかと思いましたよ!!」 アキコ「ごめんなさいね(ハート)」 023 「そこの薪は全てまっ二つにするの?」 マツバ「えぇ・・まあ・・」 アキコ「私(わたくし)がやっておきますわ」 マツバ「いえ大丈夫ですよ!アキコさんにはヤツを倒すことに集中していただかなければ!!」 スッ マツバ「どうも・・」 アキコ「曲がってますわ・・」 マツバ「え・・?」 アキコ「ど真ん中で切ったつもりだったのに・・ よく見たら少しズレてますわ・・!!」 024 マツバ「はぁ・・」 アキコ「これはマズイですわ ただちに朝練(もとい昼練)を始めませんと!!」 「しばらくここを稽古場に使わせていただきますわよ?」 マツバ「ええ・・どうぞ・・」 アキコ「(コントロールも重要だけど、ヤツはこんな木のようにやわらかくはない・・・)」「(もう「切る」なんてイメージで戦ってちゃダメだわ・・!!)」 「(すでに2回もヤツを仕留め損なったしまた逃げられでもしたら次はさらに警戒される)」 「(ズバリ・・ 「一撃必殺」!!)」「(叩っ斬る!!!)」 ※誤字(斬る) 025 「(不意打、騙し討ちの類はもう効かない・・ となれば正面きっての全身全霊・・・)」 「(初っ端からの最大出力!!)」 「(破滅覚悟の全力疾走!!)」 ブン ブン 「ふぬ!!」「ふぬ!」「(防御無視の攻めONLY!!)」「(捨て身の正面突破!!)」「(燃えるゴミは月・水・金!!)」 「(しかしあの兜みたいな脳天を一撃で叩き割るには・・相応の火力がいるわね~・・)」 「(頭だけならなんとかなるにしても、あの鉄のようなツメはやっかいだわ)」 026 「(いくら全力でも一撃で真っ二つは無理だわ・・)」 「(なにか威力を上げる方法がないと・・)」 「ヌッ・・」 グッ・・ 「ぬォーーーッ!!!!」 スコッ ドサッ 027 「アイタタ・・」 「(これだわ・・・!!)」 少年「Zzz... Zzz」 カラララララ 「Zzz..」 028 姉さん「(かわいいな)」 「(やっぱり眠ってる時は普通の人間と同じなんだね・・・)」 「・・・・」 むに むに むに 少年「んん~・・ん・・」 「スゥ~ ス~・・・・」 ニヒ(ハート) サッ・・・ 029 スリ スリ スリ ぎゅっ 姉さん「(温かいんだなぁー・・子供って・・)」 少年「んん~・・・」 「(・・かい なぁ)」「(・・どもって)」 「(温かい・・ 子供・・? ・・・? ・・この感触ッ)」 「(後ろに誰かいる・・!?)」 030 少年「(うわオ!!何やってんのよ姉さん?)」 姉さん「(何って・・、気持ち良さそうに眠ってたから私もお昼寝しようかな~って・・)」 少年「はあ・・」 姉さん「少年っ」 「一昨日すごい勢いであのレストランまで飛んでったよね?」 「どうやったの?アレ・・」 少年「どうって・・」「やだな~、姉さんだってあのくらい飛べるでしょ?」 姉さん「あれはほとんど、いや・・・」「全く魔力を感じなかった」 031 「全くだよ?少年っ・・・」 ギュッ 少年「だっ・・」「だっだが」「ガハッ」 「(だったらあの二刀流ちゃんだって魔力なしで飛んでるじゃないか)」 姉さん「何言ってんの」 「あれはただのジャンプでしょ? ここからあのレストランまで何キロあると思う?」 032 少年「(「何言ってんの」はこっちのセリフだよ・・!!)」 「(姉さんの方こそ・・)」 「(ただ首を絞めてるだけなのに)」 ゴウウウゥン 「(どんだけ魔力が)」 ゴウウウゥン 「(吹き出てんのさ)」 ゴウウウゥン 033 包帯の男「!!!」 ナツミ「・・・」 「どうかしましたかシスター」「深刻そうな顔して・・」 「はは~ん、さては今頃になってアキコの事が心配にでもなり始めたんでしょ」 ハルカ「ええ・・、それとあの町の事も・・」





第10話 はいっ おまたせ

Ep.10 Here you are

001 スタ~ン コト・・ スゥ~・・ 002 タンッ 003 スターーン  マツバ「そしたら彼はおもいっきりとびあがってそのまま空の闇に」「消えていってしまったのよ!」 ハンサム「その彼なんだけどじつはその後にね・・」「なんと僕のところのレストランのテラスに見ごとちゃくちしたんだよ!」 マツバ「じゃあ、その「ぶっ殺しま~す」とか言ったすぐ後に空から降ってきたって事?」 ハンサム「うん、まちがいなかったよ!」「アキコさんと会話してたし確かになにかがズダーン!って落ちた音もしてたから・・」 マツバ「あんなに離れた所を・・・?!」「信じらんない・・・」 ハンサム「今は心強いけどね・・」 マツバ「ねぇエバニー、本当にしばらくこっちにいてくれるの・・・!?」「エバニーはオーンなんかと戦ったりしないよね!?」 ハンサム「ハハハ 大丈夫だって」 004 ハンサム「また、あっちで待ち伏せするとなれば僕も付いて行くけど保安官さん達の情報によると・・」「あれ以降オーンの足音が屋根から聞こえたって言う通報もきてないし町の方に来てる気配はないみたいなんだ。」 「あそこにはライフルを構えた保安隊の人が大勢いるしヤツもうすうす感づいてるかもしれない」 「いくら素早くても建物内の狭い通路で一斉に撃たれたら」「タイザーと言えど一巻の終わりだし」 「今はこちらで昼夜逆転に体を慣らしつつ待機してるってところかな・・」 005 マツバ「・・・!」 ハンサム「ルークちゃん日に焼けた?」「前より黒くなってない?」 マツバ「え・・そ~かなぁ」 ハンサム「野良仕事のし過ぎじゃない?」 マツバ「そればっかりじゃないよ~?」 ハンサム「お手伝いもいいけど、他にしたい事とかないの?」 マツバ「・・・・」 006 「(もっとエバニーと遊んだりデートしたり・・)」「(イチャコラしたいんだけどなぁー・・)」 「ねぇ、今日ってヒマ・・?」 ハンサム「うん、空いてるかなー」 マツバ「ホント!?」「じゃあ今からさぁ」コン コン 007 アキコ「紙とエンピツを持ってきてくださる?」「それと私(わたくし)の剣(サーベル)をさっさと返しなさいな」 ハンサム「いっけね~また持ったまま忘れてたわ~!!」 マツバ「あ・・」 ハンサム「ルークちゃ~ん、紙とエンピツお願いしてもいいかなー?」 マツバ「ちぇ~っ・・」 008 コト ギィ~・・ アキコ「・・・・」 「はぁ~~っ・・」 ぼふっ アキコ「あっつぅ~~・・」 「御中が空きましたわー」「なにかありません?」ゴシ ゴシ ハンサム「サンドイッチでいいですか?」 アキコ「ええ」 009 「ふぅ~っ」 ゴウウウウン ゴウウウゥン ゴウウウウン 包帯の男「良い剣を持っているな・・」 「よければ見てもいいか?」 アキコ「これ?」 包帯の男「ああ・・」 010 アキコ「はい」 マツバ「あっ」「い・・いらっしゃいませ! ご宿泊でしょうか・・?」 包帯の男「宿はとりたいところだが、あいにく持合わせがなくてな・・」「ちょっと聞きたい事があって寄ったのだが・・・・」 「ここに髪が銀色で・・気味の悪い目付きをした女が来なかったか?」 マツバ「え・・えっと~・・」 011 「すみませんが当ホテルは有名人やVIPの方々も御忍びで利用しますので」「宿泊者様の事をお伝えするわけにはいかないんですよ~ ごめんなさいね」 包帯の男「そうか・・」「邪魔したな」 マツバ「あっ・・ あの!」「外はもう日が暮れてますよ!?」 「ひょっとして旅人さんは・・」「タイザーの事を御存知ではないのですか!?」 012 包帯の男「あのでかいツメの化物の事だろ・・?」 「知っとるよ・・」 マツバ「あの・・」 「うちの宿は今そいつのせいでご覧のようにガラガラのすっからかんでいささか寂しい状態なんです・・」「お代は結構ですのでよかったら泊まっていかれませんか?」 013 包帯の男「いいのか・・?ならばお言葉に甘えさせていただくとするか・・・」 マツバ「どうぞどうぞ!ではお部屋へご案内します」 アキコ「こんな時間に外出しようとするなんて命知らずのバカかよほど腕に自信があるのか」「それに銀色の髪で気味の悪い目付きって言ったら・・・」 ハンサム「はいっ おまたせ」コト 「さっきの人ってあの人じゃない?!あの有名なマジシャンの・・!! 昔この町にも一回だけ来てくれた事あるんだ」 014 アキコ「なに言ってんの、その人つい最近奇術に失敗して死んじゃったじゃない?」 ハンサム「うっそー!?きっと別の人か誰かっすよ・・!」 アキコ「あれでしょ?あのナイフいっぱい使って手品するあの人でしょ?」 ハンサム「ええ」 アキコ「けっこう田舎なのねーここって、そんなニュースも入ってこないの?」「ひどい事故でほぼ即死だったそうよ」 「さっきのヤツはたんに格好だけマネした別の人でしょ」 ハンサム「そうだったんだ・・あの人のショーもう一回見てみたかったんだけどな、残念だな~・・」 アキコ「人はいつか死ぬ・・・」「遅いか早いかだけよ・・」 015 「・・ってさ~、うちの姉さん」「あのマヌケ顔でいっつも神妙な事言いますのよー?」 ハンサム「ハハハハ!!けどそこがあの人素敵!!」「あと髪形」 アキコ「本当ね~!!あの不可能ヘアーいったいどんな構造してますのかしら!」「おほほほほ」 ハンサム「アハハハハ」 マツバ「楽しそうね~」「お二人さん(ハート)」 016 「紅茶とお菓子もいかが?」 ハンサム「サ・・サンキュ じゃあいただこうかな・・・」「君もサンドイッチどう?」 マツバ「ありがと~」「じゃ いただこうかしら」 ギィ~ アキコ「えっと・・・」 コホン! 「では本題に入りますわ」 ハンサム「あったんだ本題・・・」 アキコ「先ほど私(わたくし)はヤツを真っ二つに叩き割る新必殺技を・・・」 017 「完成させました・・」 パキッ 「がっ!!」 「はっきり言ってこの新必殺技は」「失敗ですわ」 シャッ 「どれほど威力が高くとも・・」 「当たらなければただのションベンよ」 018 アキコ「(確かににあれじゃあ)」「(避けられちゃうよね・・)」 ※誤字(確に→確かに) ハンサム「で、この妙な設計図は?」 アキコ「それを稽古場に設置していただきたいの・・」「できるかしら?エバニー君」 ※誤字(置設→設置) ハンサム「おっちゃんとチーフに手伝ってもらえばすぐですよ!」 アキコ「助かりますわ」 マツバ「(なによ・・いつの間に彼の名を教わったの!? めったに知ってる人いないのに・・!)」 019 「(実はそれも本名を少しもじっただけのニックネームだもんね)」 アキコ「あ、そうだマツバちゃん」 「これより硬い薪があったら用意してくださる?」 マツバ「了解です」 アキコ「最近ヤツが出現したって情報は?」 ハンサム「入ってませんが、やはり満月の夜には・・・」「高い確立で現れるようですね」 ※誤字(確立→確率) 「保安隊の人が何人かこちらも警備させてほしいと言っていましたが・・・」 アキコ「不要ですわ 万が一私(わたくし)の決闘に横槍を入れるようなまねがあった際は」 「かわりに貴様らの首をかっ切ると伝えてくださいまし・・!!」 020 マツバ「えー、彼らが居てくれたほうが安心なんですけど・・」 アキコ「心配せずともここには遥かに強いガキと女が2人も泊まってるじゃありませんか」 「正直、私(わたくし)はタイザーなんかより・・・」「あいつらの方がずっと恐ろしいですわ・・!」 「あっ、今日もお願いねエバニー」 マツバ「なによ?「今日も」って」 ハンサム「えっ・・・ いや・・ べつに・・」 021 022 チッ チッ チッ チッ チッ チッ アキコ「・・・・・」 「・・・ッ」 023 スピッ 024 カシィン ドサッ フキ フキ アキコ「♪」 025 コト アキコ「フゥ~」 バサッ 026 027 アキコ「・・って」「うぉおい?!」 「(危ない 危ない・・)」パン パン 「(夜はまだまだ・・)」 「(これからよ!)」 028 ガチャッ ゴウウウン・・ ゴウウゥゥン アキコ「!!」 ゴウウウン・・ 「・・・・・・」 「まだ起きてらしたの!?マツバちゃん」 マツバ「お菓子と紅茶をお持ちしました」 029 アキコ「あ・・ありがと・・」 マツバ「どうぞ、ごゆっくり・・」 アキコ「別に取って食ったりしませんわよ!!」 カチャン・・・ ハンサム「遅かったじゃないですか・・」 「今夜も寝かせませんよ?」 030 アキコ「今日こそ私(わたくし)が勝ちますわよ!」 ハンサム「そーこなくっちゃ」 アキコ「おちつかないと思ったら剣を廊下に忘れてましたわ」 「動かしてズルとかしないでよ!?」 ハンサム「しないよ~~ん」 031 ガチャ ゴウウウン ゴウウゥゥン アキコ「・・・・・」 「よければ・・・」「ご一緒にいかが?」 マツバ「えっ いいんですか~!?」「わ~い(ハート)」 ハンサム「あれ!? ルークちゃんこんな遅くにどーしたの?」 アキコ「いとしの彼が浮気するんじゃないか心配なのよねー(ハート)」 マツバ「え~違うもん!! アキコさんが手を出すんじゃないかって心配だもん!!」 032 アキコ「私(わたくし)はこんな優男になんてキョーミないですわ」 コッ ハンサム「ガーン」 マツバ「なによエバニー」「今の ガーン は・・!?」 マツバ「のんびりしていってかまいませんけど、私達(わたくしたち)互いが眠らないようにこうしてゲームしたり会話してるだけよ?」 マツバ「おかまいなく・・」 ハンサム「これ終わったら一緒にトランプしようね」 マツバ「というより最近寝つきが悪いというか夜に突然目が覚めて眠れないんですよね~」 アキコ「まっ、気が済んだらお部屋に戻るかそこのベットで適当に寝てちょ~だいね」 033 アキコ「って言うか・・」「若いくせに不眠症に冷え症に大変ですわね~・・」 マツバ「大きなお世話です・・」 「・・って どーして私が冷え症だって知っているのですか~!?」 アキコ「そこのハンサムがペラペラしゃべるから・・」 ハンサム「そーしないとアキコさんが寝ちゃうでしょー!?」 ※誤字(冷え症→冷え性) マツバ「お腹減りません?夜食でも作って食べませんか?」 アキコ「ダメよ!!夜ねる前にごはん食べると太りますわ!」 マツバ「えっ、だって今日は寝ないんでしょ」 アキコ「まぁ・・確かにそうですけど・・」 ハンサム「って言いながらアキコさんおかしをさっきからボリボリ食べてますよねー」 アキコ「甘い物は別腹よ!!」 ハンサム「うわ~出たよー」





第11話 次、赤いくわ

Ep.11 Next target is RED

001 マツバ「とかなんとか言って・・」 「私より先に眠っちゃってどうするんですか~」 002 ガチャ マツバ「♪」 003 カン カン カン カン カン カン カン カン ギコ ギコ ギコ・・ アキコ「もーじき日が暮れますわよー、明日までにはちゃんと使えるんでしょうね?」 カン カン おっちゃん「へーい なんとか~」 ???「アキコさ~ん!!」 004 スタァン アキコ「ヌッ!」 ハンサム「どうですそれ?」「ズッシリ重くて強度があるでしょ?」 「発注書にはいくつ送るように書きますか?」 アキコ「いいわね!気に入りましたわ」 005 ピッ 「600個はほしいわ」 カラ・・ 「ここの鍛冶屋は中々良い腕してるようね」 「次の満月までにもう一仕事お願いしたいから・・」 「そのけんもヨロシクゥ!」 006 ハンサム「りょーかいでーす」 パシ 保安官G「確かに腕のたちそうな剣士さんですね~」 保安官F「オレらの面子(めんつ)は丸潰れだがな、」 「これじゃ手柄は全部余所者に取られる」 ギコ ギコ ギコ ギコ 「この前市長らお役所連中と協議した時も討伐隊を呼ぶだの呼ばねぇだのでガタガタやってねえで、重火器の発注だけでも済ませとけばよかったんだよ・・!!」 007 保安官F「単発式のライフルじゃ手の打ちようがねぇが・・ こちとら数も人手も揃ってんだからマシンガンぐらいありゃ あんなゴキブリ楽勝だぜ?」 保安官H「そう言えばその重火器の発注、先日やっと通ったらしいっすよー?」 保安官F「もうおせぇよ!着たところであのレストランでそれ持って突っ立たされるだけだ・・ ライフルだって重いのに!!」 ギコ ギコ・・ チーフ「いや~、どうもお疲れ様です」「その板で最後らしいんで、もう上がっちゃっても大丈夫ですよー」 保安官F「あ・・はいっ」 チーフ「悪いっすね~、こんなお手伝いさせちゃってぇ」保安官F「いえいえ、気にしないでください」「本部からも何かしてくるようにと言われてきましたから!」 008 ペシ ペシ ペシ ぐび・・ 少年「アハハハハッ!!」 少年「見て見てぇ 姉さんみたいなのがいっぱいいるよ~!?」 姉さん「・・・・・」 「ん?」 少年「ギャハハハハ」 保安官G「ぼくらのチームって今週も徹夜警備っすよねー」 保安官H「そろそろ仮眠とんね~となー・・」 保安官F「・・?」「?!」「本官の帽子は!?」 009 包帯の男「!!」 「(微弱だがヤツの魔力・・)」 「(近い・・)」 ボッ 010 アキコ「マツバちゃん見かけないけど、どこにいるのかしらねー」 ハンサム「彼女でしたらまだ僕の部屋で寝てましたけど・・」 アキコ「こんな時間までぇ!? 私達(わたくしたち)より先に昼夜逆転してどうするのよ・・ がっこうはどーした!?」 ハンサム「僕たちも見習わないとですね~ 今はお休みの季節かと・・」 アキコ「まったく・・どういう生活習慣してるのかしら! 結婚してから苦労するよ?」 ハンサム「年頃の女の子は何考えてるのかわかりませんね~ アキコさんはどうでしたか」 アキコ「私(わたくし)はあの歳で夜更かしに明けくれた事なんてないのでわかりませんわ」「・・っていうか今も年頃の女の子なんですが私・・?」 011 ラギー支配人「まったく!!こんな時間まで寝てるとは・・!いつからそんなだらしない娘になったんだ!!」 マツバ「だって眠いんだも~ん!!」 ラギー支配人「きのうは寝室を抜け出して客室で寝たそうだな!?」「深夜は特に危険なんだぞ! 二度と一人で出歩くな!!」 マツバ「アキコさんいるんだから平気よ!! いくら安全でも私あんな地下室で寝るのもうヤダ~」 ラギー支配人「今はこんな状況なんだぞ!わがままを言うんじゃない!」 マツバ「あの2人ったら夜もず~っと一緒なんだからね!? わかるでしょおとーさん!!」 ラギー支配人「ハンサムは遊びで来てるんじゃない、この町の為の大事な仕事としてああやっているんだからな!?」 「へんなちょっかい出して剣士様の機嫌を悪くしてみろ、もしタイザーの件から手を引いたらどーするんだ」 マツバ「そしたらショーちゃんが代わりにやっつけてくれるもん!!」 ラギー支配人「アキコさんは任務が終わったらここを去ってしまうんだからしばらく辛抱しなさい!!」 012 チーフ「おやっさんは一人娘の君が心配でたまんないだけだからね・・?」「あんまヘソ曲げちゃダメだよ!」 「ハンサムはあれでも一途で誠実な男さ まっもしオレだったら・・」「あんだけモテるなら手当り次第手ぇ出すがな!」 「ハッハッハッハッハハ!」 アキコ「よっ 色男~」「クックック・・」 ハンサム「なんすか・・!」 013 ガチャ・・ ギィ~・・・ ゴウウウゥン ゴウウゥウン バタン アキコ「ちぇ~っ」 「すぅ~~・・・」 014 ヒュン ヒュンッ ヒュン 「1」「2」「3」 「4」「5」「6」 「211」「212」「213」 「911」「912」 「」「」 キィ~ キィ~ シャッ 015 ドス グッ・・・ ハンサム「75点で~す」 カシィン アキコ「次、赤いくわ」 マツバ「Zzz~」「ZZz..」 ハンサム「は~い」 ドスッ ハンサム「65点で~す」 アキコ「ちっ・・!!次は緑ね!」 016 姉さん「・・・・」 包帯の男「」 「・・・・」 017 ドス ハンサム「90点」 ドス 「95点」 ドスッ「95点」 「すごいですよ!!もう8回連続で90点以上!」 アキコ「まだまだ!」 カシュ 「100発100中になるまでやらなきゃね」 「実戦でしくじれば即、御陀仏ですから」 ハンサム「いよいよ来週あたり満月っすね~・・」 アキコ「ええ・・」 「必ずや仕留めて御覧に入れますよ」 ※脱字(「必ずや」のフリガナが「かな」だけ) 018 オオオオォオォン マツバ「だんだん弱ってきてるよね~・・」 「もうじき飢え死にしちゃうかな」 少年「そういうフリして油断を誘ってるのかもしれないよ・・?」「いがいとアイツ、頭がいいから」 マツバ「けどあれからもう大分経つよ~?そろそろヤバイんじゃない?」 少年「さ~・・・・開けてからの お・た・の・し・み(ハート)」 マツバ「一緒に居るあのお姉様は・・?」 少年「んっ」 姉さん「ここ」 マツバ「わ・・!」 「あ・・危ないですよ・・! お姉さま・・っ」 姉さん「危なくないですよルークちゃん」 少年「そういえば姉さんの名前ってなんて言うんだろ」 マツバ「えっ・」 019 シャ ドス ハンサム「95点!」 シャ ドス 「95点!!」 「95点」 「95点」 「95点!」 ドスッ 「100点!!!」 カシィン 020 オオオオオオォン・・・ 保安官E「ひまっすね~・・」 保安官F「そうだな~・・」 ラギー支配人「いや~、悪いなしょくん!」 「離れの別館まで掃除してもらっちゃって~」「本当に助かるよ~」 おっちゃん「いえいえ~、困った時はお互い様じゃないですか~!」 ラギー支配人「浴場も使えるようになったし」「あとはオーンさえいなくなればすぐにでも営業開始だな!」 021 「従業員もそろそろ呼び戻しておかんとな~」 「まっ一杯やってくれや!」 おっちゃん「待ってました~!」 ヴヴヴヴヴヴ ラギー支配人「お姉さんもどうです?」 姉さん「そうねぇ・・」「アイスティーあったらいただける?」 ヴヴヴヴヴヴヴ ガラララララ 少年「あっつぅ~っ」 「ビール ビール!!」 チーフ「ハハハハ!」 ラギー支配人「えっ 何それは・・」 少年「とりあえずサイダーで」 ラギー支配人「かしこまり!」 022 アキコ「・・・・」 「(・・・)」 ゴクン 「(静かすぎる)」 「(あれから目撃情報はおろか・・)」「(鳴き声すら一切聞かれていないときている。)」 「(あの時、負わせた傷は致命傷ではないし・・)」「(再びこちらに向かってこようとする殺気も感じた・・。)」 023 「(けれども結局は逃げ出し、それから仲間を助けにくる素振りもない・・・)」 「(ひょっとしてすでにこの地から去ってしまったと言うのか!?)」 「(もしそうだとしたら・・ 私のこれまでの苦労が!!)」 「・・・・」 「(くそぉう・・!)」「(ともかく夜型にも慣れてきた事だし・・)」 「(あとはこの必殺技さえ・・)」「?」 「(・・・・)」「(必殺技さえ・・)」 もぐ もぐ 少年「必殺技は出来ましたか?」 024 アキコ「えぇ、そりゃあもう完璧ですわ・・!」 少年「へぇ~」 「で・・」「なんて言うの、それ・・?」 アキコ「は?」 少年「必殺技の な・ま・え・」 アキコ「あ・・・」 少年「あ?」 アキコ「アキコ・ザ グレイティスト エターナル素斗羅っ狩(ストラッシュ)!!」 少年「だっさ・・!」 025 少年「月夜の狩人「オーンと啼くタイザー」をそんなダサイ技で倒すつもりかい!?」 アキコ「なによ・・勝てばいいのよ勝てば・・!!」 少年「はぁ~・・なんだか彼がかわいそうに思えてきた・・ 人間側の味方やめよっかな・・・」 アキコ「・・?」 「(たしかにちょっとダサいかも・・)」 「(ストラッシュはストロガノフの方がよかったかなぁ~・・)」 ハンサム「考え事っすか?」 アキコ「別に~・・」 026 アキコ「いいことエバニー?」 コトッ 「もし私(わたくし)が大声で・・」 パシッ 「タイザーッ!!って叫んだら・・」 「すぐさま駆け付けて全力で剣を私(わたくし)に投げてちょうだい」「かすかに日が出てるから、まさか出てこないとは思うけど・・」 エバニー「だったら剣も持って入ればいいじゃないですか~?」 アキコ「いやよ、湯気で錆びるじゃない」 ※誤字(錆びる) 「それ以外で入ってきたらダメよ~」 エバニー「は~い」 カラララララ 027 アキコ「ハァ~」 「イルカがざんぶらこ~♪」「イルカがざんぶらこ~♪」 「大波ざんぶらこー」「越え~ろ~よ~」 028 「イルカはい~る~か~」「親子でい~る~か~?」 エバニー「Zzz..」 アキコ「ざんぶらこ~越~え~ろ~よ~」 「~♪」 「~♪」 029 アキコ「!!」 030 「こ・・・」 「これだわ~ッ!!!!」 031 エバニー「アキコさ~ん!!」 ガララララ アキコ「!?」 エバニー「受け取れェ」 032 パシ アキコ「・・・・・」 エバニー「・・・・・」 エバニー「・・あっ あれ?」 「タイザーは?」 アキコ「だ・・・・・」 033 バシン アキコ「誰がそんな事言ったァ!?」 マツバ「なに・・今の音!?」 少年「新しい必殺技じゃない?」





第12話 あのさぁ..

Ep.12 By the way..

001 サッ スッ アキコ「せっかく良い名前思いついたのに・・・」「あなたのせいで忘れてしまったわ」 ハンサム「・・・・・・」 アキコ「なによ・・・」「怒ってるの・・?」 002 カチャ・・・ バタン アキコ「なによ~!! かわいくないわねッ」「手加減したんだからあれくらい避けなさいよね~!!」 ラギー支配人「はぁ・・」 アキコ「何かおいしいの!」 ラギー支配人「は・・ハイッ!!」 コト バタ アキコ「はぁ~~~~」 003 アキコ「弱い男なんて・・・ 大っ嫌い・・・」 「85」「86」「87」 「(とは言ったけど・・)」「88」 「(あの人からすれば命懸けで恐ろしい化物の居る場所へ迷わず突っ込んでいったのに)」 004 「(私ったらなんてひどい事を言ってしまったのかしら・・・)」「97・・」「98・・」「99・・・」 ドサ 「100ぅ~・・・・」 「(後で謝っておかなくては・・)」「すぅ~・・・」 「ふッ!!」 「さっ!!」 スタッ 「筋トレの後は剣トレ剣トレっと」 005 「・・・・」 「(アイツ・・!また私の剣を部屋に持ち帰ったまま忘れてるわ・・。)」 シュッ 「(まいっか、おかげで少しだけ・・)」 「(謝りやすくなった事だし)」 ~♪ ※誤字(謝まり→謝り) ピタッ・・ アキコの心の中のマツバ「夜這いですか?」 アキコ「・・・・」 006 ガラララ・・ アキコ「(夜風が気持ち良いわ・・・)」 「エバニぃ~いるぅ?」 シャ 「剣・・」 エバニー「あ・・」 007 「いっけねぇまた忘れたかぁ・・・」 「届きます?」 アキコ「ええっ・・」 パシッ 「・・・・」 アキコ&エバニー「(ア)あのさぁ・・(エ)あのさっ・・・」 008 アキコ「お・・お先にどうぞ」 エバニー「アキコさんこそどうぞ!!」 アキコ「いーよいーよ君からで・・!!」 エバニー「・・・」アキコ「・・・」 エバニー「先に2本目持ってきますね」 アキコ「うん・・」 「・・・・」 アキコ「クス! クスクス!」 009 エバニー「あの・・さっきの事なんですけど」 「どうもすみませ」 アキコ「よけろエバニィ」 010 ガッシャーン ゴウウウン ゴウウゥウン 011 ゴウウウゥン アキコ「(まずいわ!)」 「(剣を拾わねば・・!!)」 ザッ 「!!」 012 アキコ「(暗すぎる・・!!)」 ザッ アキコ「(まずい!!)」 013 「(ヤバイ!!)」 「(ヤバイ!!!)」 「(これじゃ・・)」 「(殺される!!!)」 ザン 014 「(なんだあれ・・!!)」 「(あの時切り落したツメが・・・ 肥大して再生している・・!!)」 015 「(向こうも全力で取りにきている・・)」 「(こちらの首を・・)」 エバニー「アキコさん・・・」 キィーン キンッ エバニー「(なんて事だ・・!!僕がうっかりしていたばっかりに・・、 あの必殺技は2刀の剣がないと使えないのに・・!!)」 ザンッ カーン 016 「(よりによって残った方は片手持ちのサーベル一本・・ とてもあの猛攻は防ぎきれない!)」 「(このままじゃアキコさんが・・!!)」 「(クソ・・!!)」 「(武器もないオレが駆け付けたとこで足手纏い・・ どうすれば・・・っ!!!)」 017 タンッ タンッ タンッ タンッ 018 ザッ ヒュン ヒュン ザッ 019 020 ザッ アキコ「おわ!?」 ズザザ 「(ここじゃ分が悪い!!)」 021 タンッ 022 スタッ 023 ダッ! 024 ドガ 025 ズゴォ ドサ 026 ハァ・・ハァ・・ エバニー「(確かこの上だよな・・)」 027 「(彼の部屋は・・)」 「(止むを得まい・・)」 ゴク・・ 「(こんなマネしたら後でアキコさんにぶっ殺されるかもしれないが・・・)」 タッタッタッ 「(彼女が死ぬよりマシだ・・!!)」 ※作画ミス(腕のリングがない) 028 スッ 029 ドスッ 030 アキコ「(くそ!!)」「(今のヤツには・・)」 「(この剣じゃとても太刀打ちできない!)」 「(朝日が出るまで防御に徹するしか・・・)」 クルッ 「!?」 ※作画ミス(口から垂れていた血がこのコマだけない) 031 スタッ ゴウウゥゥン ゴウウウゥン 032 アキコ「邪魔するわよ・・」 姉さん「おかまいなく・・」 033 ザッ タイザー「!?」 姉さん「おっ・・君はあの時の~?」 034 ペコ・・ アキコ「(!?)」 「(今アイツ、 挨拶したの? この人に・・・)」





第13話 あーつまんね

Ep.13 Ah boaring

001 ドン ドン エバニー「少年!!」「オーンが来たんだ!」 「すぐ起きてくれぇ~!!」 ドン ドン 「少年・・!!」 002 コッ タン カッ パン 少年「うお!」 カッ 003 コッ にや・・ スパァーン カッ 004 マツバ「アハハハ弱っわー!!ショウちゃん卓球弱っわ~ッ」 少年「もう一回だマツバ・アルハ・フォウス!」 マツバ「いいよ~なんどでも相手してあげるよん」 ハァ・・ ハァ・・・ エバニー「(なんてこった・・!!)」 「(おそらく彼は離れの別館だ)」「(最近よくあっちに居るし・・)」 005 ザッ キィーン ガッ エバニー「(えっ・・!? この音・・もしかして、)」 キィーン ギィーン 「すぐ上で戦っているのか・・!?」 006 キィン ギィン ※作画ミス(口から垂れた血で汚れてた襟が元通りになっている) ガッ ガリリ・・ タイザー「!!」 007 スゥ・・ ガッ カラ カララ・・ タイザー「・・・・・」 008 アキコ「(こりゃあいいわ!!)」 「(この足場なら私の方が有利で・・)」 「(ヤツは不利!!)」 スッ・・・ 009 「(それにここなら・・・)」 タイザー「!!」 アキコ「(自慢の突撃もできまい?)」 タイザー「・・・・」 ゴウウウゥン ゴウウウゥン 010 アキコ「べ~」 タイザー「・・・・」 アキコ「くっくっく・・」 011 アキコ「(と言っても・・)」 「(この装備でコイツに攻めていくのは無理って事に)」「(別に変わりないのよね・・)」 「(日の出まであとどのくらいかしら・・)」「(それまでこのまま、)」 「(一晩持ち堪えねば!)」 012 タイザー「・・・・」 アキコ「・・・・」 タイザー「・・・・」 アキコ「・・・・」 「・・・・・」 タイザー「・・・」 姉さん「・・・・・・・・」 「あーつまんね」 013 アキコ「・・・・」 014 タッ タッ タッ タッ タッ! ダン! 015 ゴウウゥン ゴウウウゥン ゴウウウン ジリ・・・ エバニー「(いったい上の状況はどうなっているんだ・・?)」 「(戦うような激しい音はしなくなったが・・)」「(睨みあっているのか・・?)」 016 「(・・・・)」 「(くそっ・・!!)」 「(行くなら)」「(今しかない!!)」 017 フワッ 姉さん「(・・ったく)」「(アイツらマジで一晩中)」 「(睨みあったまま動かなさそうだ・・)」 「(・・・・・・ どうせどっちかが死ぬまでやるんだ・・・)」 018 「(さっさとケリをつけさせてやろう)」 「(見ててもつまんねぇし・・・)」 ???「(触るな・・)」 姉さん「えっ?」 ジジジジジ・・・ 019 ボッ! 「!!!」 「あああ゛あぁぁ!!」 ジュウウウゥ ジジジジ 020 ゴウウウゥン ゴウゥゥン 「が・・・っあ・・ああ゛・・くっ!」 「(なんだこれぇ!!)」 「(こんな強力な魔術・・)」 「(いったいどうやって・・!?)」 ※作画ミス(右の襟に血が付いてない) ゴウウウウン ゴウウウウン 021 「・・・・」 「(誰か来る・・)」 フッ・・ 022 アキコ「(・・・?)」 「(よく見たら別の方を見てるわね・・)」「(コイツ・・)」 ※作画ミス(エントツが消えている) 023 アキコ「!!」 024 「(駄目よ!!)」「(今、コイツから一瞬でも目を離すのは・・!!)」 「(向こうだってあらゆる手でこっちの首を狙ってるんだから・・!!)」 「(あれも・・もしかしたら 余所見を誘って一瞬の隙を狙った古典的な罠かもしれない・・)」 ジィ~・・・ 025 「(今までちょっとした油断で何度重大なピンチに陥ったと思ってんのよ!!)」「(今もだけど・・)」 「(姉さんの言うとおり)」 想像の中のハルカ「クズが・・・」 「(私はそこが甘ったれなんだわ・・!!)」 グッ 「(ともかく今は夜が明けるまで)」 タンッ 「(徹頭徹尾このポジションをキー)」 026 「(ープせねばっ・・)」「・・て、 え?!」 「・・・・」 「(なによこれ! もう諦めた・・? この勝負・・・。)」 027 タッ タッ タッ エバニー「ハァ・・・ ハァー・・」 キョロ キョロ 028 「(くそっ・・暗いな・・!)」 カシッ 「(あったァ!!)」 「(ラッキィ!)」 姉さん「!!」 029 「(なにも・・)」「(起きない!?)」 「(なんて高度な魔導!!魔力を持った者にのみ反応する仕組みか・・?)」 「(それにさっき脳裏に直接「触るな」と言葉まで聞こえてきたと言う事はこの剣 其の物に・・・、 意志が有るッ・・!!)」 030 「(だとしたらあれは旧世界の・・)」 タッ タッ タッ タッ 「・・・・」 「あ~あ」 031 カシィン うぁああああああ アキコ「!!!」 032 「(この声・・!!)」 ドクン・・ ドクン・・ 「(まさかあの時・・)」 ドクン・・ ドクン・・・ 「(あの時ヤツが見てたのって・・!!!)」 ドクン 033 「エバニィー!!!」 034 ザッ ゴウゥウウン ゴゥゥウン ゴゥウゥゥゥゥン





第14話 最後の勝負だッ

Ep.14 Final battle

001 アキコ「キサマァ!!」 スッ 「」 エバニー「罠だ・・」「こっち側は・・暗すぎる・・・・来ちゃダメだ・・ッ」 002 アキコ「傷は深いが急所にはおよんでいない!すぐ止血すれば助かるわ!!」「おとなしくしてなさい 必ず助けるから・・!!」 エバニー「だから・・・そういう ワナ・・なんだよ・・・・・」 アキコ「もういい!喋るな!!」 「くっ・・・」 「・・・・」 ゴウウウウン ガシッ アキコ「!!」 タイザー「!」 ゴウウウゥン 003 アキコ「まさか・・やめてエバニー・・!!!」 ニコッ ブンッ エバニー「受け取れェ!!アキコさぁん!!!」 004 アキコ「(あのバカ!)」 タッ 「(なんて事を!!)」 ガシッ エバニー「くっくっく・・」 「ザマーミロ!!」「これでおまえもおしまいだ・・!!」 005 タイザー「・・・・」 ドク・・ ドク・・ 「オマエモサ・・ エバ・ニーザ!!」 ビュッ 006 ズザッ 姉さん「・・・・」 ゴウウゥウゥン ゴウウウゥウン ゴゥウウゥン 007 ニヤ・・ アキコ「きさま・・ッ」 008 「キサマァ!!!」 009 エバニー「ううう・・・」 「(だめだよ・・アキコさん・・・落ち着いて戦わなきゃ・・・)」「(あの技は僅かな狂いもタイミングのズレも命取り)」 「(チャンスは一回だけだ・・)」「(必ず勝って・・生き残って・・・)」 「(く・・れ・・・・よ・・・)」 姉さん「・・・・」 010 「(馬鹿な男だ・・・)」 「(自分がもう死ぬっていうのに、まだ人の事など心配して・・ ・・・・ ・・いや、 だからこそ・・なのか・・?)」 「(おとなしく隠れていれば・・・)」 「(こんな目にも あわないで済んだのに・・・)」 011 キィン! 「おっ はじまったはじまった」 「さてっ!どっちが勝つかな~(ハート)」 エバニー「(ごめんなさい父さん・・仇を討つ事ができませんでした・・ ラギーさん、すいません 大変な時期なのになんのお手伝いもできなくって・・)」 「(ごめんね・・ルークちゃん 君との約束・・・守れそうにないんだ・・ 本当にごめんよ・・)」 012 「(すまない・・アキコさん・・)」 キィーン ギィーン 「(君の言うとおりだった)」 「(弱い男なんて・・)」 「(弱い男なんて・・)」 「(弱い男なんて 最低だ・・・)」 013 キィーン キィン ガッ 姉さん「・・・・・」 「(しょうがねぇなコノヤロー!!)」 014 ギィン ギチチチチ ※作画ミス(タイザーの歯が多い) 015 ガッ 016 ドガ ザザザザザ 017 タイザー「!!!」 ドス 018 ザッ ギィン ザシュ うあ゛ッ! 019 姉さん「(ハルカのようにうまくいくといいが)」 ジジジジジジジ ※作画ミス(ベルトを通すアレがなくなっている) ジュウウゥゥ ジュゥゥゥ ジジジジ ジジジジ・・ 020 姉さん「(もーちょい)」 ジジジ ジジジ・・ ボッ 021 ゲホッ! ガハッ! 「うぇ・・・」 ザッ スタッ 022 ゼエ・・ ゼエ・・ スッ クラ・・ ザク アキコ「こんの・・ゴキブリがぁ~!!」 ハァ・・ ハァ・・・ 023 「罪のない人達を・・」「ザクザク切り殺しやがって・・!!」 「いったい何がおもしろいのよーっ!!?」 024 タイザー「・・・・・」 アキコ「よくも・・・」「よくも・・!!」 「エバニーを殺したわね」 チィン バシィン 「絶対に許さないわ!!!」 025 「来やがれ靴墨野郎・・」 ザッ 「最後の勝負だッ」 026 ゴウウウゥン スッ ゴウウウゥン グッ ゴウウゥゥン 027 ゴウウウゥン 028 029 パシ シャ タイザー「!!」 ドス 030 バキッ 031 アキコ「イルカが―」 タイザー「!!!」 032 033 アキコ「斬ぶらこォ」 ※誤字(斬) 034 タイザー「ミ゛ィア゛ァ゛アア゛アアァ゛」 「アアアアァァァ..」 アキコ「安らかに死ね・・・」「オーンと啼くタイザー・・・」





第15話 王子様のキスに決まってるじゃん

Ep.15 It's decided to be a prince kiss

001 ザッ アキコ「エバニー・・・」 002 「あ゛ぁあぁああ」「あああ゛あん あああんあん」 「あ゛ぁああ゛あ゛あああ゛ああっ・・」「あ゛ぁっ・・・ あ゛あっ・・!!」 「エバニ゛イィ゛ィ゛ィイッ!!!」 003 あ゛あ゛ああ゛んぁ~ん あぁん あーんっ  う゛あ゛ああ゛ああ゛ああ~ あ゛ーん ああ゛ぁーん あ゛あ゛ああぁあぁん ああぁぁぁん うあ゛あああぁ~ん あ゛あああん! ああああぁ うわ゛ぁああっ あ゛あっ あ゛っ あ゛っ あ゛っー・・・ ひっぐ・・・ ひっ・・ ひぐっ うう゛う・・・ 004 ヒッグ・・・ ヒッグッ アキコ「!」 「(なぜシャツのボタンが・・?)」 「(えっ?!)」 005 「(傷が塞がっている・・完全に・・!!)」 「(だけど息も・・)」 「(心臓も・・止まっている!!)」 「(いったい・・・・どうなっているの・・!!?)」 ゴウウウウン ゴウウウウゥン ゴウウウゥン 006 アキコ「・・・・」 姉さん「・・・!!」 「おまえ・・私の姿が・・・見えるのか?」 ※作画ミス(右頬の血痕がなくなっている。まつ毛もない。) 007 アキコ「見えますわ・・だけど・・体が・・」「半透明に透けてるわッ」 「それにひどいケガ!!」 姉さん「・・・ちっ」「こんな簡短な魔導すら使えなくなる程、疲れるのは久々だな・・・」 アキコ「(あいつまさか・・!? いや、けれども間違いないわ・・!! シスターが私のケガにしてくれたように・・・ エバニーの大ケガをあの人は肩代わりしたんだわ・・!!)」 008 「(けれどもなぜ・・?)」 「まって!!」 「キズは塞がっているけど・・・息もしてないし心臓も止まってますの・・!!!」 「お願いですわ」「彼を助けてくださいまし!」 009 姉さん「やだよ・・」「もーつかれた」 アキコ「そんな・・」「あなたの魔法ならできるでしょう・・!?」 姉さん「自分でやれ」 アキコ「そんな事言わないでっ」「私(わたくし)は「魔法使い」じゃありませんわ」 姉さん「オレもだ」 アキコ「・・・・」 「そんな・・・」 010 姉さん「彼を生き返らせるのが」「魔法って言うんだったら・・」「それくらいの魔法は君にもできるよ・・」 アキコ「どういうこと!?」「どうすればいいのです!?」 姉さん「とぼけちゃってぇ~」 011 「永遠の眠りから目覚めないお姫様の」 「目を覚ますための魔法っていったら・・」 「王子様のキスに」「決まってるじゃん(ハート)」 012 「あっ よく考えたら今回は・・・」「くたばってるほうが王子様だったわ!! アハハハハ」 「まっ!どっちでも同じか~」 アキコ「なにそれ?」「どういう意味ですの!?」 「・・・・・ キスって・・?」 013 「(確かに永遠の眠りについてしまったお姫様へ王子様がキスをすると、なぜか目を覚ましてハッピーエンドってお話は聞いた事あるけど・・)」 「(眠ってるわけでもなく、まして死んでいる彼の口へ・・ キスなんかしたところで、突然蘇るなんて、ありえるの・・?)」 「(姉さんみたいな不思議な力を持った人ならまだしも・・)」 アキコの想像上のハルカ「クズが・・」 アキコ「(私にはそんな力なんて・・! 「(だけど・・)」 014 「(だけどお願い!!)」 「(もしもこの世界に)」「(奇跡があるなら)」 「(どうか・・)」「(彼を!!)」 015 ガッ 姉さん「(くそっ暗視もまともに使えなくなってきた・・)」「(いよいよ魔力がすっからかんになりそうだ・・)」 「(あんな使い慣れない複合魔導は安々と使うもんじゃないな~・・)」「(あのマヌケ面・・顔はアホのくせにやっぱ凄ぇ法力使いだ)」 姉さんの想像上のハルカ「クズが・・」 ガッ バタ 「(・・・ あれ・・? ちょっとまてよ・・)」 016 「(ハンサムが倒れていた場所は建物の近くで月明りも遮られていて・・ ほとんどまっ暗だった。)」 パッ パッ  「(それだけじゃない!!)」 「(半透明だったとはいえ、 なおさら気づきづらいはずなのに・・ 私の姿さえアイツはたやすく発見した!)」 「(常人離れした強さとスピードではあるが 所詮は人間の領域)」 「(だがこの能力は こちら側の者でない限り・・ 訓練や練習で身に付くものではない・・・)」 017 「(だとしたら一体なぜ?)」 「(どうやって・・?)」 ゴウウウン ゴウゥウゥン ゴウウウウン ゴゥウウゥン 「(ひょっとして・・)」 018 そぉ~・・ トンッ 「・・・・」 グッ 「(やはりあの剣・・ そういう仕組みか・・!!)」 「( こりゃあ面白い・・ハルカのヤツ・・ とんでもない玩具(おもちゃ)を隠し持ってやがった(ハート) )」 019 アキコ「!」 「(なにやってんだ私? アホか・・!?)」 「(キスって・・ そういう事か!!!)」 グイ 020 「(息をしてないのだったら・・)」 「(させればいい!!)」 「(心臓が止まっているのなら・・)」 グッ 「(動かせばいい!!)」 ガシッ ガシッ 021 ガシッ ガシッ 「(頼むわ・・!! 息を吹き返して)」 ガシッ ガシッ 「(エバニー!!)」 022 保安官A「いたぞ!こっちに2人倒れてる!」 「早く担架を!!」 保安官F「ドクター!!彼等は大丈夫ですか!?」 ドクターA「こりゃいかんぞ、2人とも血を流し過ぎとる・・・・」「体も冷えきっとるわい・・」 「男のほうは脈もあるような無いような・・ こりゃ急がんとヤバイのォ!」 023 保安官「しかしまぁ~すげぇ女の子がいたもんだなぁ」 保安官「本当にあの化物をやっちまいましたねェ」 保安官「ここの徹夜警備、今日で交替だよな?」 「ええ。」 デブ保安官「おまたせっ さぁ・・」 ゴトッ 「前祝いといきましょ!」 保安官「お疲れ様で~す」 保安官「ハイ!お疲れ様~♪」 保安官「おっ このタイミングで徹夜警備に回されるかわいそうなチームがやってきましたよと」 デブ保安官「夜中はしばらくお祭り騒ぎですもんね~」 保安官「では諸君!今週もご苦労様ぁ!!それでは・・」保安官&保安官&保安官「乾杯~(ハート)」 保安官「ちょっとちょっとなにやってるんですかーッ!!」「もうじき日がくれるんですよ?」 保安官「非番でもねえのに酒なんか飲みやがって」 024 保安官「知らねえのか?もう日没なんか」 ドス ロブスター「アウチッ」 保安官「心配する必要はねぇんだぜ?」 保安官「え・・どういう事っすか!?」「オーンはどうなったんだ?」 保安官「へへ!聞いて驚くなよ?話によるとなー」「真っ二つになったらしいぜ」 モグモグ・・ ゴウゥウン ゴゥウゥウウン 025 ゴウウウウン ザワ ザワ・・ ガヤ ガヤ・・ モブ夫「なぁ本当に死んでるのか?」 モブ子「夜になって生き返るんじゃないわよね?」 保安官「大丈夫です!完全に真っ二つになってます! キケンはありません!!」 保安官B「いつまでこうしてるんだ?念のため、日没前に焼きはらった方が・・」 ラギー「ダメです!なんでもコイツの首を持って帰るのが・・」「剣士様の任務らしいんで」 女保安官「その剣士様とやらはまだ意識が戻らないの?」 026 保安官「ああ・・、なんでもかなりの重体らしいな・・・」 ドクターA「キミ!そんなに急いで食べては胃がもたんぞ?」 ガツ ガツ おっちゃん「もう少しゆっくり食べてくださいよ」 アキコ「血が足りないのよ血が・・!!」 「もっとキズがふさがりそうな食べ物・・・・」 ドス ロブスター「クソガ」 アキコ「バンバン持ってきてくださいまし」 027 ドクターA「やれやれ、意識を取り戻したとたんにこれはスゴイのォ~」「検温したいからこれ脇に挟んでおくれ」 アキコ「なに言ってるの?私(わたくし)、風邪なんてひいてませんわ!」 アキコ「あなた達、いつまでそこに突っ立ってますの? 見せ物じゃなくてよ?」 ドクターA「それじゃ、また後で検査にきますので・・」 保安官「この度はありがとうございましたァ!! また改めてお礼に伺います!!」 おっちゃん「なにかあったらいつでも呼んでくださいね。私はラギーさんの所にいます。 あとチーフのヤツは扱き使ってやって下さい」 028 アキコ「・・・・」 スッ 「ほらっ」 ※作画ミス(リンゴがこの角度のまま飛んで行ったらエバニーの頭には当たらない) ゴッ ポト ※作画ミス(点滴の管が差し込まれている場所が逆) サッ・・ コロ コロ・・ ※作画ミス(同上) 「あなた「無傷」でしょ!? 私より血が足りないんだからバンバン食べなきゃダメですわ!」 029 アキコ「しょうがないですわね~」 まき まき・・ スッ ゴウゥウン ゴウウウン 030 「はいっ」「あ~ん(ハート)」 ぱく 031 タッ タッ タッ タッ タッ おっちゃん「!?」「ルークちゃん!?」 タッ タッ タッ タッ 「今までどこ行ってたんだーい!?おやっさんが心配してたよ~!」 ドクターA「病院内は走っちゃいかんぞーっ?」 032 アキコ「エバニー・・」 カチャ 「こんな事になってしまって本当にごめんなさい・・ 私(わたくし)があの時、迂闊に窓の外へなんか出なければ・・・」 もぐ もぐ・・ ゴクン アキコ「早く元気になってね」 スッ 「・・?」 033 ニコ・・ クスッ アキコ「ありがとう・・」 ガラララララ ハァ・・ ハァ・・・ 「あらマツバちゃん」 パシ 「!」 034 エバニー「・・・・」 アキコ「あ・・・」「届けてくださってありがとう・・」 パァン





このページはいつごろ制作した代物(しろもの)なのかは忘れたが、突如キーボードで打鍵(タイピング)したくなり、「自分の作品の登場キャラのセリフでも打ち込むか~」とか考えて作った記憶がある。 たしか第15話あたりでいったん力尽き、残りもいずれ打ち込むつもりで このWebページをアップロードしたのだと思う。だがそれから忘れてしまい、ずっと放置されたままだった。

現在のコレカノは25話まで完成しているので 残り10話分もタイピングする気力はさすがに起きないが、とりあえず大昔に書いたエラーだらけのHTMLは書き直し ページのデザインも少し整えてアップしなおした。

2023.08.26 追伸






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