クソまみれ理論

Covered-with-shit theory

いちおう、このワードを完全一致検索で 「クソまみれ理論」「くそまみれ理論」「糞まみれ理論」 と、各種ググってみたのですが検索には()かりませんでした。 どこかで使われていると思ったのに 意外な結果です。 1件はヒットしましたが、 掲示板における不毛な議論の1レスで書かれていたのみで、 その概念もここで触れる「クソまみれ理論」とは異なりました。 もしかして この理論を最初に発見したのは自分なのでは? ...と、くだらない事を考えたので このページがあります。

クソまみれ理論と同じ事を示す概念は、 どこかで誰かしらが言及しているはずです。 しかし、世間一般の人達 またはその道に通じる方々が これら一連の現象をどう言い表しているのか、 ちょっとわかりません。 私は大学を卒業していませんし、 得意分野は理系なので人文学や哲学用語に疎いですが、勉強は好きです。 学問とは広大な世界ですから、きっと偉大な先達(せんだつ)(いにしえ)の賢者が、 どこかでなにかしらの表現を使って触れていると思います。 輪廻転生永久回帰ミイラ取りがミイラになる深淵を(のぞ)く時、深淵もまたこちらを覗く? いま思いついて調べた範囲では ここらへんが近そうです。 永久回帰は たぶん違うでしょうし、 輪廻転生は指し示す意味も範囲も広すぎます。 ヒンドゥーと仏教では意図する内容も違うし、 仏教だけでも様々なシーンで使われる言葉です。

さておき、この「クソまみれ」という響きが、 なかなかにキャッチーで先鋭的な語感を(ともな)うので、 もし、この用語が何かの拍子でミームの(ごと)く普及してしまったり、 バズワードになってしまえば 色々な使われ方をするでしょう。 そんな事が起きないようにと祈りつつ、 これらを作るきっかけになったエピソードと 提唱した意図をここへ書き(しる)します。

そもそも、この理論を定義するきっかけは偶発的でした。 とあるWebページに掲載した動画に対して 概要文を書いていた時のことです。 雑多な話題に触れながら文章はどんどんと長くなってゆき、 要点をまとめてさっさと終わらせたいのに いつまでも終わらず、 次々とテーマは移り変わり、そこからまた別のトピックへと飛び火。 ついには、自分が今まさに直面しているこれら一連の現象と、 それまで触れたテーマやトピックの根底にも同時に流れていた ある一つの法則を発見しました。 その後のテーマやページ全体の文章をまとめる為、 この概念を使わざるを得なくなり、遂に言葉が飛び出たのです。

私はコレを ”クソまみれ理論” と名付けた。 I named this the "Covered-with-shit theory".

この概念を説明したくて文章を書いていたわけではなく、 そうするしかなかったので命名したに過ぎません。

この理論は、クソ地獄から抜け出す目的で使われるべきです。 決してクソな人やクソな場所、クソなサービス、現象などに向かって 「これはクソまみれ理論のケーススタディーですね」とか、 掲示板で相手を煽る際に「はようクソまみれになろうぜ」とか、 「クソまみれ理論の講習所はここですか?」というように、 クソまみれへなるために使われる事ほどの悲劇はありません。 場の空気を面白くするためのユーモアとか、 自分や相手を楽しませたり、皆を笑わせるために ギャグやジョークとしての使用なら問題はないでしょう。 しかし、どこからともなく沸き起こった口論、レスバトル。 論点のはっきりしない議論、建設的ではない話し合い。 とりとめのない水掛け論といった場で、あなたが 「自分の優位性を誇示したい」 「相手にレッテルを貼ってバカにしてやりたい」 「こんな事も知らないオマエは低能、クソ」 という、悪意や敵愾心、己の慢心、虚栄心、 卑しい感情を肥大させる邪悪な意図と共に この言葉を(もち)いれば... もはや結果は 火を見るより明らかです。 忘れないでください。 クソまみれ理論にも「クソ」という単語と概念が含まれてます。 それらを肝に銘じ、 この単語以外に適切な言葉や表現はないか? 自分の話す内容や事柄は本当に必要だろうか? そもそも相手や自身にとって役に立つ情報であるか? と、振り返る必要性も心に留めたほうがよいでしょう。 最初に言及した筆者の長文においても、 自分で指摘しておきながら 彼自身が 「どこにでもある暇人ブログのレベル」 になりかかっており 一部はそうであるともいえます。 失速スレスレ、 地面に触れかかった墜落の直前でクソまみれ理論に気づき、 なんとか機体を持ち直して脱出成功。といった具合です。

初めてこの理論が提唱されたクモ恐怖症 克服より引用します。

問題が一向に終わらぬ地獄の拡大再生産解決しようとすればするほど問題が起き傷口を治そうとすればするほど広がる この一連のメカニズム。

私はコレを ”クソまみれ理論” と名付けた。

https://hosino-kanata.com/kakusi/kumo/

かなり恐ろしい現象です。 ですが、日常の至るところにクソ地獄はうごめいています。 家庭、会社、人間関係、とくにネット生活においては、 よく注意して観察してみると良いでしょう。 この現象が発生してはいないか。 自分がそれらのループに(はま)っていないか。 発生源の一因として加担していないか。 と、気をつけて点検するのは有益です。

どうかあなたがクソ地獄から抜けられますように。 クソと無縁な平穏の境地の住人たらんことを。

2021.09.30






クソ地獄とは?

In a world of shit

クソまみれの図 真ん中のウ○コを中心に文字と矢印で描かれたこの図は、矢印をたどっていくと、やがてクソへと突入し、ぐるぐる回りながら最初の「C」へと戻ってしまう。

延々と同じ場所を回り続けた挙げ句、元の位置へと帰り、矢印に沿っていけば再びウン○へたどり着く為、全てがクソに覆われている。逃げ道はない

ようするに地獄であり、苦しみであり、無意味である。

イラストや文字を無視して矢印だけで見ると、 頭の中の思考過程、思索や考察の道筋、 概念の誕生過程を表した図とも解釈できる。 思考や考察、概念の生成と誕生過程を表した図。 矢印が頂上へと収束していく様は 考えを煮詰めて結論へ向かうそれであり、 とぐろを巻きながら回転する様は思考過程を示す。

様々な概念や知識を用いて考えがグルグルと進み、 頭頂部へ至れば何かしら哲学的帰結や解答に達するのだが、 その結果、新しい「概念」や「知識」が再生成されるならば 再びこの循環を漕ぎ出す力や因子として作用するか、 それらを促す潜在力(ポテンシャル)になる(地獄の拡大再生産)

「知識や概念」を材料として煮詰めた末の精製物が 元の材料と同じ「知識や概念」という この空虚さに 思索や考察の無意味さ、思想や哲学の脆弱性が見いだせる。

※「クソまみれ理論」も同じ過程を経て生まれた ただの概念 である事が この証左といえよう。

2022.04.08 追伸






ここより下は蛇足

深く考えずポエムだと思って読め

概念や知識に()らず「閃き」や「直感」 「インスピレーション」で理解する事を「(さと)る」と呼ぶ。

自身に言い聞かせる信念や戒め、心情的な決めつけや信仰、 イデオロギーや社会的な道徳規範、ドグマという外部要因に依らず、 揺るがない「体感」や「実感」としてわかっているならば「(さと)っている」。

そして、このクソ地獄より脱出する事を「解脱」と呼び、 これら苦しみと無縁の状態を「ニルヴァーナ」と呼ぶ。

この事をよく理解した上で己の意思と営為により 解脱を目指す実践や行動を「修行」と呼ぶ。

修行バンザイ、実践バンザイ。 クソと無縁の平穏の境地... ニルヴァーナ万歳!

Sādhu×3





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初版 2021.09.30

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